2026年6月25日木曜日

【JRヘルシーウォーキング参加記〈当別駅 → 太美駅〉】

6月21日(日)、JRヘルシーウォーキングの「イベントウォーク」で当別町を歩きました。

当別町は、こんなマチです
当別町は、石狩川を挟んで札幌市と隣接しています。名前の由来は、アイヌ語の「トウ(沼)・ペツ(川)」からきており、「沼から来る川(沼のある川)」の意味となります。
面積は、422.86km²。種子島(444km²)を、ひと回り小さくしたような大きさです。2026(令和8)年5月31日現在の住民基本台帳人口は、14.929人となっています。
基幹産業は農業。切り花の生産も盛んです。生チョコレートで有名なロイズの工場が、太美地区にあります。                             

今回のコースですが、スタートは学園都市線の当別駅。ゴールは一駅(ひとえき)札幌寄りの太美駅となっています。
学園都市線というのは愛称で、正式名称は札沼線です。かつては、札幌駅から当別(旧石狩当別)駅を経て石狩沼田駅(2026年に廃駅)までを結んでいた路線です。「新十津川駅~石狩沼田駅」間は1972年に廃止、2020年には「北海道医療大学駅~新十津川駅」間が廃止されました。
現在の札沼線は、札幌駅から北海道医療大学駅までとなっています。

当別駅の南口と北口を結ぶ自由通路には、巨大な兜(かぶと)が展示されています。


これを見て、「そういえば北海道のどこかの駅でも、兜を見たなぁ」という人がおられるかと思います。それは、室蘭本線の伊達紋別駅ではないでしょうか。

(2018.5.30.  伊達紋別駅のホームで撮影)

伊達紋別駅のある伊達市は、伊達政宗で知られている「伊達家」の「亘理(わたり)伊達家」に由来しているのです。一方、当別町も「伊達家」の「岩出山伊達家」由来の地となっています。
当別町の歴史については、以下リンク先の記事で簡潔にまとめられており、わかりやすいかと思います。
・当別町観光協会 | 当別町の歴史

当別駅の兜については、こちらで詳しく説明されています。
・タタールのくにびき -蝦夷前鉄道趣味日誌 | 札沼線石狩当別駅に出現した巨大な「伊達兜」

それでは、当別駅(南口)から歩き始めましょう。


駅前では、フクロウが町の名所を紹介しています。フクロウは、町の鳥なのです。


ちなみに、町の木は「シラカバ」、町の花は「かすみ草」です。

コース途中の市街地で、今年もいました。まちなかで飼われているヤギさんです。


なかなか目線を合わせてくれません。「あっち向いてホイ」なら、ヤギさんの負け??

伊達邸別館の入口に着きました。


 
仙台藩岩出山の領主である伊達邦直公が、家臣とその家族(43戸・161人)を率いて当別の地に入植したのは1871(明治4)年。ここから当別の“まち”の歴史が始まりました。
この建物は、邦直公が来賓の接待や諸会議のため住宅に付属する形で1880(明治13)年に建てられた、と伝えられています。
・株式会社ノーザンクロス | 北海道文化資源データベース「当別伊達記念館・伊達邸別館」

隣には、伊達記念館があります。


同館の開館時間は10時から。JRヘルシーウォーキング開催日の今日は、開館時間が早まらないかなぁ? と少々期待していたのですが、そううまくはいきません。
10時まで1時間近く、隣接する阿蘇公園を散策することにしました。

公園入口のモニュメントです。当別町開基110年(1980年/昭和55年)を記念して造られたようです。


当別神社が、公園に隣接しています。


元々は「阿蘇神社」でした。昭和42年に「当別神社」に改称されました。
・北海道神社庁のホームページ | 当別神社

鳥居をくぐり、拝殿までの参道にドアが…。これって、「どこでもドア」ですか?


ここはパワースポット。もしかしたら、ドアを開けたら別の世界に行けてしまうかも?
近づいてドアを開けてみると・・・、


向こうには、拝殿がありました。(おしまい)
記念館の開館までたっぷりと時間があったので、遊んで(?)みました。

このドアは、亜麻まつりのために当別の会社が製作したものです。当別神社を始め、町内のあちらこちらに引っ越しして設置されているそうです。
・辻野建設工業 | どこでもドアの引っ越し

公園内には、様々な碑、銅像、モニュメントがあります。

例えば、「当別開拓紀功碑」。


こちらは「阿蘇の鐘」です。


 台座を拡大すると。


題字は、内閣総理大臣(当時)の中曽根康弘氏によるものですね。

ごく浅い、水路もあります。


近くの樹から飛んできたゴジュウカラが、気持ちよさそうに水浴び中。
目視なので種を判別するのは難しかったのですが、鳴き声(さえずり)と、飛ぶ前に“顔を下にして幹を降りてきた”ことから(これができる日本の野鳥はゴジュウカラのみなのです)、この野鳥をゴジュウカラと断定しました。

10時を過ぎたので、記念館まで戻り見学します。

個人的に興味を惹かれたのが、「弁当びつ」です。


イチョウの葉の形に似た弁当箱が、一段につき4個入ります。弁当箱の蓋(ふた)には、岩出山伊達家の家紋(九曜紋・中心の星の周りに8つの星を配置した紋)が入っています。
岩出山伊達家で使用された主な家紋は、竹に雀(たけにすずめ)、三引両(みつひきりょう)、そして九曜紋とのことです。

記念館そして別館内部見学を終え、歩き始まます。
公園近くからは、カッコウの声が聞こえてきます。いいですねぇ。

パンケチュウベシナイ川を渡ります。


アイヌ語から付けられた川の名前です。名前の由来には、2つの説があるようです。
➀ハシ(柴)・ベッ(川)
②チワシ(波立つ)・ベッ(川)
・和光技研株式会社 | パンケチュウベシナイ川
ここでいう柴(しば)とは、「おじいさんが山にしばかり(柴刈り)に~」の「柴」。山野に生える小さな雑木や枝の総称です。

開拓前は、うっそうとした原始林が広がっていたのでしょう。護岸工事などされておらず、大雨で増水した時には、波立つほど荒れ狂った暴れ川だったのかもしれません。
川の名前から、昔のことがいろいろと想像できますね。

町の中心部を抜けて、道道81号(岩見沢石狩線)を、海に面している石狩市の方向に進んできます。

使われていないと思われる建物に、懐かしい文字「むつみ屋」がありました。


かつて(2000年前後)は、飛ぶ鳥を落とす勢いのあったラーメン屋さんで、各地に100を超える店舗がありました。しかし、いつの間にか…。

学園都市線の踏切を超えると、(画像ピンボケです)


建物がまばらとなり、田園地帯が広がっています。


小麦畑だけではなく、水田も。


遮るものがないこともあり、遠く50km離れた恵庭岳(右)もハッキリ見えますね。


ここからは歩道が途切れ、路側帯を歩きます。歩道は左側にあるのですが、この先は右折するので、道路を横断しなくても済むようルートを設定したのではないでしょうか?


車が近づいてきたら、なるべつ右側に寄って、慎重に歩いていきます。
歩行者は車が怖いですが、ドライバーも(こんなところを歩いている)歩行者が怖いですよね。自分も郊外の道を運転する時など、特に気を付けなければと、改めて思いました。

ここを右に曲がります。


スウェーデンヒルズに入っていきます。


“ヒルズ”という名前のとおり、ここは海抜40~50mの丘となっています。しばらくは、ゆるやかな上り坂が続きます。

ガンビ沢川。


ガンビ? おそらく、北海道の方言かと。シラカバ(シラカンバ)の樹皮のことです。この沢は、シラカバが多く自生している(していた)のでしょうか??

スウェーデンヒルズは北欧型住宅が立ち並び、ここが日本であることを忘れさせてくれるような景観が広がっています。


ここの開発が始まったのは、1984(昭和59)年。スウェーデンから大工さんを招き、部材を輸入し実験棟を建設、分譲が始まったそうです。
・サステナブルブランド | 北海道に息づく北欧の「100年住宅」 スウェーデンハウスのサステナビリティとは 
https://www.sustainablebrands.jp/news/1306826/
※ この記事の中に、「(スウェーデンヒルズの)周囲には白樺やカエデが自生し」という一節があります。先ほどの「ガンビ沢川」という名前は、シラカバ由来で間違いなさそうです。

素敵な風景を見ながら歩いていきますが、延々と続く上り坂は、しんどいです。

あと、約5kmかぁ。



と思っていたら、 後ろから足音が…。
JRヘルシーウォーキングのTシャツを着たご夫婦(私より年上?)が、元気良く私を追い抜いていきました。さすが、Tシャツに書かれた「JRヘルシーウォーキング」の名に恥じない歩きっぷりです。(私はもはや、お散歩状態でした)

丘の頂上部にある「スウェーデン交流センター」周辺で開催されている「夏至祭」会場に着きました。今年で41回目です。当日は、駐日スウェーデン大使がお越しになられました。
会場では、人数は少ないものの、欧米系の外国人が目立ちましたよ。



「夏至祭」とは、スウェーデンの夏の伝統行事。白夜の時期に太陽の恵みに感謝し、豊作と健康を祈るお祭りです。ちなみに、当別町は1987(昭和62)年から、スウェーデン王国・レクサンド市と姉妹都市連携を行っています。
・当別町観光協会 | 【2026年6月21日(日)】第41回夏至祭開催!

「北欧プレートが売り切れました」、と会場内にアナウンスがありました。
Googleフォトで、過去に自分が撮った写真を調べていたところ、以前に「北欧プレート」を食べていました。

(2017.6.18  当別町「夏至祭」会場で撮影)

ブラスチックのコップに入った“謎の飲み物”が写っていますね。これって、もしや…。
車を運転していないので問題ありませんが、JRヘルシーウォーキング参加中に飲んだのでしょうか?(←覚えていませんが、間違いなく飲んでいますよね)。10年近く前は大丈夫だったようですが、現在では無理。きっと歩きたくなくなるでしょう。

会場を後にし、レクサンド記念公園でひとやすみ。


公園内には、スウェーデンのダーラナ地方発祥の工芸品である木彫りの馬の置物「ダーラナヘスト(ダーラナホース)」が設置されています。幸せを呼ぶ縁起物だそうです。
ヘスト(häst)とは、スウェーデン語で馬のことを言います。


このダーラナヘストは、レクサンド市長から寄贈されました。


公園あるいは隣接する駐車場からの眺めも素晴らしいですよ。
こちらは札幌方向。大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)が見えますね。


石狩湾方向には、北海道ガス(北ガス)のLNG輸入基地や、石狩湾新港風力発電所の風車が見えます。


ずっと休んでいると動きたくなるので、歩き始めることにします。
もう上り坂はありません。下るのみです。


あと、約3km!


平地に下りてきました。坂は上りは勿論ですが、下りも結構キツイものですね。
後は、ゴールの太美駅までまっすぐです。


あと約1kmです。頑張れ!自分、そして他の参加者も。


街路灯を見ると、シカの角のようなものが付いています。北欧のラップランド(北極圏)を象徴するのはトナカイ。その角を模したオブジェだそうです。


調べて分かったのですが、トナカイはオス・メス共に角があります。この角ですが、オスは秋~春に抜け落ちる一方、メスは冬に角が生え始め、春~夏に抜け落ちるとのことです。メスは冬季間、子どもの分を含めて(オス以上に)エサを確保する必要があるため、地面を掘れるように角があるとのことです。自然界、よくできていますね。

当別町でラーメンを食べるとなると、当別駅のある中心部ではなく、太美地区にある「本家なかむら」さんではないでしょうか?


ラーメン以外にも焼肉が楽しめる、二刀流のお店となっています。
・SASARU | 穴場?もはや“有名店”ラーメンと焼肉…札幌から車で40分「ホルモンラーメン絶品」(SASARUの運営は、UHB北海道文化放送です)
※ 記事中、「12時の開店と同時に」とありますが、正しくは「11時の~」ではないかと思われます

そして太美駅到着です。ゴールしました!


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このあとの「イベントウォーク」は、標茶、十勝清水~新得、稚内と続きます。
次回の札幌近郊での開催は、7月19日(日)の「恵み野・恵庭」。これには参加するとして、さらに「いつでもウォーク」で、どこかを歩きたいと思っています。
 
これからの時期、北海道でも暑くなることが予想されます。
体調には気をつけて、ウォーキングを楽しんでいきましょう。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

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