2024年11月22日金曜日

【イヤーラウンドウォーク初参加~札幌市内電車コース 10km】

北海道では雪の降るシーズンとなりました。秋にその年のJRヘルシーウォーキングが終わると、翌春までウォーキングをお休みしていた私。

今年は、もう少し歩きたい、可能なら冬場でもと思って調べたところ、イヤーラウンドウォーク(YRW)を見つけました。(なんとなく名前だけは聞いたことがありましたが)

ウォーキング団体に所属しないと参加できないと勝手に思っていたのですが、違いました。参加料(200円/回)を払えば、誰でも参加できるのです。コースは、イヤーラウンドの名前の通り、1年中設定されています。(もちろん冬季間も) そして、決められた時間内にスタート・ゴール。マップを見ながらのウォーキング。これって、ヘルシーウォーキングの“いつでもウォーク” と同じようなスタイル(システム)ですね。

札幌では、3団体が30以上のコースを設定しています。

・参考リンク:NPO法人札幌歩こう会「イヤーランドウォーク(yrw)のご利用案内

これならすんなりと参加できそう! ということで、「札幌歩こう会」が設定した「札幌市内電車コース Dコース 10km」に参加することにしました。私、札幌市民ですが、市電には殆ど乗ったことがありません。沿線を歩いたことも、中心部くらい。楽しみです。

まずは、スタート地点である「札幌歩こう会」へ。(10月16日に参加しました)

このビル(旧校舎)の中に、同会の事務所があります。

参加料の支払いと、初回なのでIVVパスポート(200円)も購入。ゴールの際、参加を証明(回数・距離)してくれるのです。(IVVとは、国際市民スポーツ連盟のこと)

コースマップは、ホームページ上で公開されています。今回はコチラとなります。(新しいウインドウで開きます)

10時前にスタートします。まずは、菊水旭山公園通(南9条通)を西方向へ。

進行方向(→です)左側に見えるのは、中島公園です。そこから少々歩くと、セイコーマートを運営する(株)セコマさんの本社が入居するビル横を通ります。

南9西6(南9西7)の交差点を右折し、西7丁目通を北方向へ。ここから、市電の走る通りを、反時計回りに一周します。そして、このコース一番の見どころ(興味深いところ)が、現れてきます。

ここの、どこが?? と思われる方が、大多数かも。

札幌は碁盤の目のまちと言われていますが、きちんとしているのではなく、ずれているところもあります。ここが、その一つなのです。これは左側(山鼻地区)と右側(都心部)の角度が異なるため、両地区を接続するために設けられた道路なのです。ちなみに、正確な東西南北の方位に対して、左側は反時計回りに5°、右側は同じく9°となっています。その差は4°。札幌の開拓の歴史が関係しています。

・こちらに詳しいです → ブラサトル | 碁盤の目の「角度」(札幌・山鼻)(リンク)

もう一つの見どころは・・・。分かりにくいかもしれませんが、奥に向かって低くなっています。札幌市中心部(JR函館本線から南側)は、豊平川が作った扇状地となっていますが、市街地で傾斜がよく分かるところが、ここなのです。

歴史を感じさせる石蔵がありました。

リノベーションして、焼肉屋さんとして使われています。

南4西6(南4西7)の交差点を右折し、月寒通(南4条通)へ。そして、すすきの交差点です。

ニッカの看板、すすきのの顔ですね。そういえば、(すすきのには)しばらく行ってないなぁ。

ここを左に曲がり、札幌駅方向へ。今回のコースでは、一番人通りの多いところを歩きます。

この区間は、市電の線路が歩道側に設置されています。市電に乗る分には安全ですが、車を運転される方には、「ちょっと」という思いもあるようです。

狸小路です。こちらは、東側。

反対の西側を2ブロック半進んだところに、人気のラーメン屋「喜来登」(きらいと)さんがあります。おすすめは、みそ。(2021.1撮影)

大盛りでもなく、ネギ増しもしていません。これで普通盛り。あっさり系です。

西4丁目交差点を、ちょうど市電が通過。

市電を見送り左折。南1条通を西方向に進みます。

この通り沿いに、熊野地方(和歌山県南部と三重県南部にまたがります)の郷土料理である  “めはり寿司” をテイクアウトできるお弁当屋さんがありました。「めはり屋」さんです。(撮影日不明)

開いていたら購入しようと思ったのですが、お店自体が他の店に変わっていました。移転したのでしょうか?

進行方向右側にあるのは、三吉神社です。(三吉=みよし、です)「さんきちさん」の名前で親しまれています。

幹線道路である国道230号線との交差点。

ここを過ぎると、都会っぽさが薄れる感じがします。

懐かしい感じの建物も残っていますね。

1959(昭和34)年創業の「中村園」さん。お茶屋さんです。

歩く横を、連接電車「ポラリス」(A1200形)が追い抜いていきましたが、次の交差点(南1西15・南1西16)で信号待ち。と思ったら、動き出しました。


私も、市電の後を追って(?)左折し、福住桑園通を南方向へ。この辺りには札幌医科大学があり、附属病院や他の大きな病院が集中しているところです。

藻岩山が近くなってきました。


ウォーキングコースでは、南21西14(南21西15)の交差点を左折するのですが、ここで寄り道を。札幌市交通局電車事業所を、外から見学します。


一般公開、行ってみたいなぁ。

裏手に回ると、敷地外から見えるところに停めてありました。ラッキー! こちらは「シリウス」(1100形)です。


古いタイプの電車も好きですが、新しいのは格好いい!!

先ほどの交差点に戻り、南22条通を東方向へ。南22条通は、東西方向に少々波打って見えるのです。これはその昔、川の洪水時に水が、扇状地の表面を網目状に流れていた跡。双眼鏡やカメラの望遠レンズで見ると、よく分かるそうです。(怪しまれないよう、ご注意を) 

札幌市中央図書館でひと休み。


館内では『屯田兵の足跡』という企画展が行われていました。


図書館を出て、コースに戻ります。南21西6(南21西7)の交差点で、市電が左に曲がっていきます。(他と被りまくり) 「シリウス」かな?


私も、ここを左折。北方向へ。

歩道橋があったので、上がってみました。


北方向の延長は、だいたいJR札幌駅。ただ、この通り(西7丁目通)は途中で少々曲がっているので、道路沿いに進むと、札幌駅から2ブロック西側に行き着きます。

進行方向右側に見えるのは、入りたくても入れなかった札幌南高校です。


道内トップクラスの新学校です。そういえば、中学校の同級生は、南校に進学し、後に東大へ。頭、良かったなぁ。

歴史的建造物がありました。

こちらは表門。


横に回ります。住宅と石蔵。


黒田家住宅主屋や住宅蔵など、国の登録有形文化財となっていました。

・参考リンク:文化遺産オンライン | 文化遺産データベース「黒田家住宅表門」「黒田家住宅主屋」「黒田家住宅蔵」「黒田家住宅石塀

南9条通(菊水旭山公園通)との交差点で市電とお別れ。右折し、東方向に進みます。ゴールが近くなってきました。


鴨々川を渡ります。きれいですね。


中島公園の入口近くで。こちらもきれいでした。


この案内標識の斜め左方向(石狩方向)へ。


ゴールです。


時間は、13時頃。電車事業所や中央図書館などに寄り道し、のんびり歩いて約3時間のウォーキング。直線メインの市街地ウォークでしたが、知らないまちを歩くようで新鮮味があり、大いに楽しめました。地元の地理や歴史などを再発見できたことも、大きかったです。

※ 記事中の扇状地に関しては、以下を参考にしています。
[参考書籍] 前田寿嗣『札幌の地形と地質』、北海道新聞社、2016年7月

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ウォーキング後は、食事を。数年ぶりに、狸小路にある「瑠玖&魚平」さんに伺いました。


こちら、お刺身居酒屋です。昼営業(土・日・祝は通し)もされています。

ここで悲報が。1時間飲み放題1.080円が、無くなっていました。(代わりに、ビールなどの価格を下げたとのこと) そうはいっても、さすが “昼飲みの聖地”。多くの方が、アルコールを楽しんでいました。

私は、ランチ限定の「お刺身定食」を。


ランチは14時まで。終了5分前に入店。ギリギリセーフでした。刺身が “売り” の居酒屋さんの定食。美味しかったです。

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