あけましておめでとうございます
本年もよろしくお願いいたします
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〈記事アップ後しばらくは、加筆修正を繰り返す可能性があります。ご理解いただけたら幸いです〉
JR北海道が主催するウォーキングイベントといえば「JRヘルシーウォーキング」。毎年、春~秋に道央圏を中心として全道各地で開催されています。
その中で、日本遺産「炭鉄港」を構成する文化財が存在する自治体の駅で実施される場合は、コラボ企画として、「炭鉄港」ガイド付きミニツアーが行われています。
炭鉄港とは?
・炭鉄港ポータルサイト
2025年9月27日、JR東室蘭駅で開催のヘルシーウォーキングと連動する形で、このツアーが行われました。
・過去記事「2025年JRヘルシーウォーキング参加記〈東室蘭駅〉~ 工業都市でありながら自然豊かな室蘭を再発見」
今回、この時の様子を、画像とともに振り返ってみたいと思います。
スタート・ゴールは、輪西駅です。ヘルシーウォーキングのゴールである東室蘭駅の隣の駅となります。
2面2線の無人駅です。
駅舎内外を見て(歩いて)気づきました。トイレが無い! 困った・・・。 駅周辺を歩きドラッグストアーを見つけたので、そこでお借りしました。(来年以降、輪西駅で開催される場合は、どうかご注意を)
ツアーの内容は、下の画像をご覧ください。
※このチラシのブログ掲載許可をいただいております。
最初に訪れたのは、「日本製鉄 北日本製鉄所 室蘭地区」の正門前です。
分かりにくいかと思いますが、室蘭本線の支線(東室蘭駅~室蘭駅)を渡る踏切があり、その奥に同社の敷地が広がっています。敷地面積は、433万㎡。札幌ドーム約79個分(東京ドーム約92個分)。室蘭市の面積の1/5が、日本製鉄の敷地とのこと。広すぎて、想像がつきません。
・日本製鉄株式会社 | (概要)室蘭地区
1909年に操業開始。それ以降、合併などを繰り返し、社名も結構変わっています。新日本製鉄(新日鉄)の時代が、一番長かったとのこと。
実は、この室蘭市輪西地区、日本製鉄の企業城下町なのです。
ここで、炭鉄港構成文化財の「恵比寿・大黒天像」の説明がありました。
製鉄所の高炉から出てきた最初の(溶けている状態の)鉄から作られ、縁起物として関係者に配られている像です。1909年の操業開始時から作られています。一番新しいものは、2022(令和4)年に作られたそうです。
私たち(一般人)は、「室蘭市民族資料館 」で見ることができます。
・炭鉄校ポータルサイト | 構成文化財「恵比寿・大黒天像」
ここを後にし、国道36号線を挟んで反対側に歩いていきます。こちらは、商業地区となっています。
ここで面白いものがありました。
大きな(巨大な)ボルタです。1990年に作られました。
ボルタとは、鉄のまち室蘭で作られている、ボルトやナット、ワッシャーなどを半田づけした人形のこと。
本来のボルタは、高さ数cmの可愛らしいものとなっています。
そして、「輪西神社」へ。
日本製鉄の守護神社として建てられたとのこと。
ここから山の方に上がっていくと、「御傘山神社」があります。
※ このミニツアーと同じ日に行われたJRヘルシーウォーキング(基本コース)では、この神社の前を通りました。
御傘山神社は、「日本製鋼」の守護神社です。
製鉄所(北海道炭礦が溶鉱炉を建設)を造るにあたり、この神社から分社という形で建てられたのが輪西神社とのことです。
輪西神社ですが、操業の安全を祈っての参拝はもちろんのこと、同社が保有する野球チームやホッケーチームの優勝祈願など、(日本製鉄)関係者がたくさんお参りする神社となっているそうです。
社殿の前に、煉瓦が敷き詰めらているところがあります。
溶鉱炉で使われている耐火煉瓦だそうです。
ツアー案内人の指さす方向を見ると、HICの文字が刻まれています。
日本製鉄の屋号(?)です。
さすが製鉄会社の守護神社。社殿の屋根は、鉄板となっています。
神社見学を終え、これからしばらくの間、坂を上がっていきます。
ヘルシーウォーキングで13km歩いた後の “上り坂” は・・・堪えます。
坂を上りきり、「潮見公園」に着きました。(ヘルシーウォーキングでも来ているので、本日2度目)ここからは、日本製鉄の工場群が一望できます。
奥が工場、その手前が商業地区と住宅街。ここが企業の城下町であることが、見て取れますね。
展望台には説明板も設置されているので、目を通してみましょう。
工場群の反対側に目を向けると、太平洋が広がっています。
ここ(展望台のあるところ)の下にある砂浜は、「イタンキ浜」です。アイヌ語で “お椀” の意味ですが、名前の由来には諸説あるようです。
ここは、全国的に珍しい “鳴き砂” の海岸となっています。石英と呼ばれるガラスの成分が砂に含まれており、歩いたりすることで擦れ、「キュッキュッ」と音がします。この鳴き砂は “環境のバロメーター” といわれており、海岸が汚いと鳴らないとのことです。
工場と鳴き砂海岸という相反するものが眺めることができるのが、潮見公園です。ここに来ると、工業都市でありながら自然豊かであることが実感できるかと思います。
公園展望台の下にロケット型の碑があります。これは何なのでしょう?
1881(明治14)年、北海道巡幸で室蘭に入られた明治天皇が休憩されました。それを記念して建てられたものです。
この公園から日本製鋼のある母恋まで、「観光道路」があります。実はこの道路、明治天皇が日本製鋼所視察のために作られた道路といわれています。左右にくねくね曲がってはいますが、アップダウンがほとんどない道となっています。(潮見公園からは、下り道)
※ この観光道路ですが、ヘルシーウォーキングでは逆に上ってきました。
この道路沿いには、天皇が通られたということで関連した名前が付けられているところがあります。みゆき町、御前水町など。(潮見公園は、みゆき町にあるのです)
※ 細かな使い分けがありますが、ここで簡単に説明します。
・行幸:天皇がお住まいのところから外出されること。「みゆき」とも言います。
・巡幸:目的地が複数の場合。
そして、
・御前水:天皇が休憩された際に差し上げた水のこと。
公園から、横長の建物(ピンボケですが画像中央)が見えます。
「室蘭ユースホステル」です。建築家の田上義也氏が、1970年代にデザインされました。
公園を後にし、これから坂を下るというところで。
室蘭は、小樽や函館に負けないくらい “坂のまち” であることを実感できますね。平地が少ないので、建物はそこに集中しています。
室蘭の面積は、北海道内の市町村で下から5番目。約81㎢と小さな面積です。ピーク時の人口は約18万人で、その時の人口密度は北海道一でした。現在は人口が減少し、札幌に次いで(人口密度)は2位とのことです。
坂を下りて、平地に出ました。振り返ると、
結構な坂ですね。普段もですが、冬場など路面凍結している時など、お住まいの方は大変かと思います。
先に紹介したボルタ人形を製作している「ボルタ工房」さんに着きました。
ここでは、商品購入はもちろんのこと、実際に作っている様子を見学することもできます。
製作には細かい作業を必要とすることもあり、1日あたり平均して作れるのは3個(体?)とのこと。初めて作り始めて、3ヵ月で商品になるものが1個できれば合格。一人前になるには、1年はかかるそうです。
見学を終え、かつては栄えたであろう輪西の商店街を通り、駅に向かいます。
この場末感・・・。雰囲気ありますね。
そして、ゴールの輪西駅に戻ってきました。
今回の炭鉄港ミニツアーも、楽しく、そして勉強になりました。ありがとうございます。
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いかがでしたでしょうか?
今年のJRヘルシーウォーキングでも、コラボ企画としてミニツアーが実施されると思います。炭鉄港に興味を持たれた方、そしてガイドさんの説明を受けながらまち歩きをしてみたいという方は、参加されることをオススメします。

