2024年9月20日金曜日

【旧奔別炭鉱(三笠市)を見学】

8月のお盆の時期に、三笠市の幾春別地区にある旧奔別炭鉱のゲートが開放されました。

・NPO法人炭鉱の記憶推進事業団「奔別炭鉱ゲート開放」(リンク)

北海道の炭鉱は、空知地方を中心にかなりの数がありました。現在は閉山していることもあり、旧炭鉱すら見る機会は殆どありません。炭鉱のゲート開放、興味があったので行ってみることにしました。

こちらがゲート前。ここまでは、以前に来たことがあります。

こちらが、説明板です。

ガイドツアーも実施されます。もちろん参加。時間があるので、掲示物を見て、奔別炭鉱について勉強しておきます。


 
 

ガイドツアーの開始時間近くになりました。

北海道新聞に載ったこともあり、主催者側の想定を上回る70名くらいの参加がありました。

最初に立坑櫓を見学。


私は、集団の真ん中辺りにいたので、ここの説明を十分に聞き取れないことがあったのが残念。

建屋正面にまわります。中には入れません。

こちらの画像、ガイドツアー後に撮りました。

話は前後しますが、ここで事務員として働いていた方が、ツアー後に訪れました。御年は94歳。貴重なお話を、私を含む数人でお聞きすることができました。

・この建屋の3階が事務所だったこと。

・「やまさつ」という炭鉱でのみ使用可能な通貨を発行して、それで物品を購入していたこと。

そして、

・閉山となった時には、「手足をもがれるような気持ち」であったこと。等々

ツアーに話を戻します。ここからは、ツアー参加者しか入ることができません。こちらの建屋は、少量の石炭を保管する施設。

炭鉱住宅などに分配する石炭を一時的に保管していたとのこと。(この辺りから、そろりそろりと先頭集団に入り、説明が聞きやすくなりました)

こちらは、ホッパー。炭鉱で採掘した石炭を、出荷・積込まで貯めておくための施設です。

左(奥)側が古く、それを稼働させたまま、右側を造ったそうです。

建屋には線路が3本あり、石炭車が各線に10両入り、石炭を積み込んでいたとのこと。こちらも、中には入れません。

反対にまわります。

真ん中の開いている扉から中を除くと…。


先ほどまでいた向こう側が見えますね。ここに線路があり、奥まで石炭車が入っていったのです。

かつての日本を支えた炭鉱。その遺構を間近で見ることができたのは、貴重な経験となりました。

最後に、奔別炭鉱の歴史を年表にまとめたものを記しておきます。


〔出典〕NPO法人炭鉱の記憶推進事業団 リーフレット「幾春別・奔別」


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