2025年12月7日日曜日

【夜行急行「はまなす」があった頃 】

かつて、札幌~青森間に、夜行の急行列車が走っていました。「はまなす」号です。

札幌22:00発・青森5:39着。青森22:18発・札幌6:07着。(2015年3月14日以降のダイヤ) 札幌から東北方面を行き来するのに、大変使い勝手の良い列車でした。青森から北海道に来られる方にとっても、同様だったかと思います。

北海道新幹線の開業日である2016年3月26日に、 「はまなす」は廃止となりました。(運行終了は、それより前です) この列車は、JRグループで最後の「定期運行を行う急行列車」、「客車を使用した定期列車」、「青函トンネルを通過する定期夜行列車」でした。

個人的には、寝台特急「北斗星」が廃止されるより残念でした。なぜなら、北海道のお隣、青森県に乗り換えなしで行けなくなったからです。(それも眠っているうちに)

今回は、この「はまなす」を利用した0泊3日の青森の旅を、画像とともに振り返ってみたいと思います。(画像は、2007年7月、2008年2月、2015年10月、2016年4月に撮影しました)

※  「はまなす」について詳しくお知りになりたい方は、Wikipedia等の参照をお願いします。
・Wikipedia |  はまなす(列車)

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ここは札幌駅の4番線ホーム。電光掲示板に「青森」の文字。


これだけで、もう旅情をそそられます。

先頭は、


客車を牽引するためのディーゼル機関車です。(函館駅からは進行方向が変わるため、編成の前後も変わり、電気機関車が牽引を担当しました)

こちらが、この日にお世話になった「B寝台」。


「増21号車」となっています。「はまなす」には、B寝台車両が2両組み込まれていましたが、増結する場合に「1、2、3~」とならずに、「1、2,増21~」と付けられていました。

内部は、お馴染みの二段ベット。


私の今宵の宿は、下段。

別の車両(確か「ドリームカー」には、ミニロビーもあります。


ここで、飲食等ができました。

自分の寝床に入ったら、後は基本的に眠るだけ。といっても、熟睡できたことなどありません。それでも眠っているうちに青函トンネルを通り、目覚めると青森県に入っていました。


見えているのは、陸奥湾です。

終着の青森駅も近くなってきました。列車を降りる支度をして、風景を楽しみながら到着を待ちます。

青森駅に着きました。


乗ってきた列車をお見送り。


おかげさまsで、眠っている間に札幌から青森まで移動できました。ありがとう!

青森に着いたものの、朝早いため、空いているお店はありません。どこで時間を潰そうか?? そんな時に重宝したのが、こちらでした。


青森駅~浅虫温泉駅間の「青い森鉄道」往復乗車券と、ホテルの入浴+バイキングがセットになった「浅虫温泉あさ風呂きっぷ」でした。
※ 3枚綴りのうち、行きの乗車券と、ホテル入館券(入浴代+朝食バイキング代)は撮影を忘れました。

きっぷを購入するため、こちらへ。


青い森鉄道のイメージキャラクターは、「モーリー」。これが、かわいい。


ピンズバッチ(ピンバッチ)です。過去2回、リュックに付けたバッチを落としています。これに懲りて、今は外出(?)していません。

八戸行きの普通列車に乗車します。


電車に揺れれること25分。浅虫温泉駅に到着しました。


駅員さんが改札業務以外に、待合室を掃き掃除していたことが印象的でした。時間帯にもよるのでしょうが、清掃業務も行うのですね。知りませんでした。

こちらは、入浴そして朝食の舞台となる「海扇閤」さん。駅近くに位置しています。


まずは、最上階にある温泉へ。眺めが良いですねぇ。


ここは、お風呂です。このようなところでカメラを出そうものなら・・・。幸い入浴客は数人と少なかったので、脱衣所に誰もいなくなったのを見計らって撮りました。

さあ、いざ温泉へ。手足を伸ばして、お湯に浸かれるのは、気持ちいいーですね。好きでやっている列車旅ですが、やはり疲れるものです。温泉で、疲れも吹っ飛びました。

さあ、お待ちかねの朝食バイキングです。私がチョイスしたのは、こちら。


普通っぽいですね。この中で、美味しかったという記憶があるのが汁物、「せんべい汁」でした。食べたのは、この時が初めて。気に入ったので、ホテルの売店で「せんべい汁セット」を購入しまいました。

体も温まり、お腹も満たされたので、ここを後にします。
そして、浅虫温泉駅から電車に乗り、一路青森駅へ。通勤・通学の時間帯は終わったとはいえ、車内は意外と混んでいました。乗客は地元のマダムが中心で、少々賑やか。しかし、会話がところどころしか聞き取れません。青森に来たことを、あらためて実感できたひと時でした。

青森駅に戻っては来たものの、帰りの札幌行きの列車の発車時間までは、まだ12時間近くあります。特別史跡の三内丸山遺跡に行っても、余裕で見学できます。
この日は、青森市内を街歩きしたいと思っていました。せっくなら詳しい人に案内していただきたいと考え、「あおもり街てく」を利用しました。

・あおもり街てく

街あるきした場所は、以下のようなところです。(一部です)
・青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸



・「津軽海峡 冬景色」歌謡碑


・ねぶたの家「ワ・ラッセ」



参加者は私一人ということもあってか、時間オーバーになるくらい、丁寧に案内していただきました。

青森駅東側を中心に市内を歩き、駅に戻ってきたのは14時過ぎ。「あおもり街てく」のガイドさん、ありがとうございました。

さて、遅い昼食にしましょう。旧駅ビル1階にあった飲食店に入りました。
ここは青森。新鮮な魚介類をいただきたく刺身にしました。


今、画像を見ても、美味しそう! もちろん、アルコールも頼みました。至福のひと時。

食事を終えでも、まだ時間があります。どうしようかなぁ?? たいした理由はないのですが、弘前に行ってみることにしました。

これに乗りました。(撮影は、弘前駅で)


「奥羽本線全通110周年」ということで、車両横にはイラストが描かれていました。


さすがに、暗くなってきました。


時間にも限りがあるので、弘前城まで行って、すぐに戻ってくることにしました。



ライトアップされていました。かなり慌ただしかったのですが、行って良かったです。

お城を急ぎ足で見学後、少々迷いながらも弘前駅へ戻りました。列車に乗り、青森駅へ向かいます。
(札幌行き列車の)出発時間まで、まだ時間があるので、夜の駅周辺を散策。

「青森ベイブリッジ」です。ライトアップされており、幻想的ですね。


ランドマークの「青森県観光物産館アスパム」も。


ほぼ一日、青森を堪能しました。帰りも「はまなす」も利用します。
今度は、「のびのびカーペットカー」で。


いわゆる雑魚寝タイプのカーペット席なのですが、数は少ないものの2階席があり、そちらは大人気でした。


ご覧の通り、プライバシーが(1階席以上に)保つことができたのです。さらに、指定席料金で利用可能。これらが人気の理由でした。

こちらは、函館駅まで牽引担当の電気機関車です。


あとは、眠るだけ。帰りは疲れているためか行きとは異なり、割と眠ることができました。

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今では、「はまなす」自体が存在しないので、このような旅はできません。しかし、新しい旅の楽しみ方はあると思います。それを探しに、今後も旅をできたら良いですね。

最後に、おまけ画像です。

上野から「北斗星」に乗車。テーブルの上にある携帯が、当時(17年前)を物語っているかも。


箱もあります。これは上野駅で購入した弁当の箱でした。


「懐石弁当~大人の休日」(2.000円)。2008年当時で、この価格。「北斗星」に乗るということで、かなり奮発しました。
これにした理由は…。個室ということで、周囲に気兼ねすることなくお酒を飲めるので、肴となるおかずが多い弁当を選んだのでした。

車内では、HBCラジオをBGM代わりに眠りにつきました。都内や埼玉県の都市部ではダメでしたが、列車が北上するにつれて比較的良く受信できたことを覚えています。

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