11月3日のイベントウォークは、北海道を離れ、岩手県盛岡市で行われました。JR東日本「駅からハイキング」と共同開催です。
コースマップはコチラです。(新しいウィンドウで開きます)
盛岡(駅)は鉄道で通過したことはありますが、降りて歩くのは初めてです。楽しみにしていました。
受付を済まして、9時半にスタートです。駅を出て、すぐに地下通路に入ります。
イベントウォークでは、要所要所に進むべき方向を矢印で示す案内板が設置されるのですが、今回はありません。そのため、マップと “にらめっこ” しながら歩くことになります。
駅前通り(?)を少々歩くと「開運橋」に着きます。
ここを渡らず、北上川の築堤上の道を進み「旭橋」へ。
橋の上からは、岩手山を眺めることができました。
岩手山、どっしりとした存在感のある山ですね。標高は2.038m。
それほど歩かないうちに見えてきたのが、「福田パン」長田町本店さん。
迷ったんですよ~、寄るかどうかを。20人以上は並んでいたかと。結局、寄りませんでした。
市街地を歩いていきますが、初めてのところということもあり、飽きることはありません。
ここは、盛岡大通商店街です。
ここで良さげな “せんべろ” のお店を発見。ビール3杯とおつまみが付いて1.000円。でも、今日帰るからなぁ…。
有名な「石割桜」です。
植物、逞しいですね。
現在の盛岡市出身で大阪毎日新聞社社長や内閣総理大臣などを歴任された原敬先生の像がありました。
像の横にある建物は、「岩手県公会堂」です。
1927(昭和2)年に開館。コンクリート造りで、外装はスクラッチタイル張りとなっています。設計は、佐藤功一博士。日比谷公会堂も設計されています。
建物内部も見学させていただきました。
新渡戸稲造先生の像です。
国際連盟事務次長を務めた御方。『武士道』の著者。北海道とも大いに関係があります。(札幌農学校出身など)
中津川に架かる「上の橋」近くに、立派なイチョウの木がありました。
2015(平成27)年時点で、推定樹齢は110年とのこと。ということは、現在119年?
「上の橋擬宝珠」です。擬宝珠=ぎぼし。
1609(慶長14)年のものが8個、1611(慶長16)年のものが10個、合計18個が取り付けられているとのこと。国の重要美術品に指定されています。400年以上前のものが、まちなかで普通に見ることができるとは、すごいですね。
橋を渡り終えて、振り返ってみます。
現在の橋は、昭和になって掛け替えられたものです。
1913(大正2)年に建てられた「紺屋町番屋」がありました。
そして、「岩手銀行旧本店本館」(赤レンガ館)です。
北海道内で、辰野金吾博士が設計に関わった建築物といえば、日本銀行旧小樽支店(現 小樽金融資料館)があります。
内部も立派 and 素敵ですね。
赤レンガ館の向かい側では、なにかの踊りのデモンストレーション(?)が行われていました。
「啄木・賢治青春館」のところで、左に曲がります。
通り沿いには、番屋風の建物がありました。(八幡町番屋跡地です)
建物前では、ボンネット型のレトロな消防車のタイヤを交換されていました。大切に使われているのですね。
通りの突き当りまで行くと、「盛岡八幡宮」があります。
七五三のお参りに来ている家族連れも、多く見かけました。
ここを右(八幡宮を出て左)に行くと、「あさ開」さんにぶつかります。地元の酒造メーカーです。
マップでは分かりくかったのですが、この先、道がクランク状になっています。どの方向に進むべきか少々迷いました。そして、ここからは道がさらに細くなります。車に注意。
T字路に突き当たりました。ここにあるのは盛岡町屋物語館です。(複数の建物があります)
町屋の面影が色濃く残っています。北海道では見られない光景です。良いですね。
非常に興味深いものがありました。「大慈清水」です。
上水道が整備される前は、ここを使用していたのですね。
近くにいた方に伺ったところ、水を汲むことはあっても、(現在では)ここで米とぎはしないそうです。
歩いていて薄々気づいていたのですが…。マップを持たず、スマホを見ながら私と同じ方向に歩く人がちらほら。分かりました! JR東日本の「駅からハイキング」の参加者ですね。「駅からハイキング」はアプリを使用。一方、「ヘルシーウォーキング」は紙の地図。「遅れてる~」と言わないでね。紙媒体の良さもあるんですよ。スマホの電池切れやトラブルの心配も無いし…。でも、いずれはヘルシー~もアプリになるのかも??
町屋のある通りを抜けて、盛岡城跡公園を目指します。途中、「新渡戸稲造先生生誕地」がありました。
盛岡城跡公園を左回りに一周します。
今回のコースでは、城壁内には入りません。(城壁内は、ヘルシーウォーキング実施日の前日に盛岡入りした際、歩いてみましたよ)
色づいていますね。
見事なヤナギの木です。
「賢治清水」です。
宮沢賢治が1917(大正6)年より盛岡高等農林学校(現 岩手大学農学部)在学中に、玉井家に下宿していた当時使用していた共同井戸です。現在も自由に利用できるそうです。(実際に、水を汲んでいる人を見ました)
通りから少々入ったところに、「旧石井県令私邸」がありました。
1886(明治19)年頃に建てられた県令石井省一郎の私邸。盛岡市内で最も古い洋風建造物とのことです。内部はイベントで使われていたため、拝観できませんでした。
見物客が多く訪れていたので、私も。「南昌荘」です。
盛岡出身の実業家瀬川安五郎が、1885(明治18年)頃に邸宅として建てたものです。
詳しくは → いわて生活協同組合「
南昌荘」(リンク)
内部も立派でした。もう少し時期が遅かったら、庭園内の樹木も紅葉して、さぞかし綺麗だったことと思います。
中津川に架かる「御厩橋(おんまやばし)」を渡り終えたところが、あと約1kmの地点。ゴールが近づいてきました。
「旧宣教師館」です。
北上川に架かる「不来方橋」を渡ります。
不来方=こずかた、読めない。開運橋と岩手山です。
そして、盛岡駅に到着です。15時少し前にゴールしました。
のんびり歩いて、いろいろなものを見ることができました。行ったことのない場所でのまち歩き、楽しかったです。来年も、北海道外での開催に期待しています。
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知らない場所での楽しみのひとつが、食事であると思っています。盛岡でも、いくつかいただきましたが、今回はその中からこちらをご紹介します。
盛岡バスセンター近くに「直利庵」さんがあります。ちょくりあん、さんです。
事前リサーチして、これは!と思ったのが “酒そば” です。酒そば? どんなそばなのでしょう?? こちらです。
きれいな更科そばが2段、つゆ、薬味4種、なめこおろし。そして、徳利の中は・・・日本酒なのです。「あさ開」さんのお酒とのこと。
日本酒をそばの上にふりかけ、ほぐしてからいただくのです。お酒の風味がついたそばを、つゆにつけていただきます。つゆの味を邪魔することなく、コクを増してくれる感じでしょうか。旨い。
薬味やなめこおろしで、味に変化をつけることが可能なのも嬉しいところです。
ところで、そばにふりかけたお酒はどうなるの? という疑問を持たれるかもしれません。3段目に(お酒が)落ちるので、それをつゆやそば湯に入れて、最後まで美味しくいただました。このようなそば、他ではないかと思います。盛岡に行かれた際は、いかがでしょうか?(アルコールを受け付けない方、20歳未満の方、そして運転をされる方、どうかお許しを)