ウォーキング = 歩くこと。普段、通勤や通学、そして買い物などで歩くことも、立派なウォーキングと思っています。しかし、毎回同じで見飽きた光景、新鮮味が無いなぁ、ちょっと刺激を求めて(?)歩きたいなぁ。そのような方にオススメしたい札幌のウォーキングコースがあります。
札幌市は10区で構成されています。各区役所では、ウォーキングマップを作成していますが、その数は、なんと113(コース)! 1週間に1コースを回っても、2年以上はかかる計算になります。
どのようなコースがあるかと言いますと → 札幌市「ウォーキングマップ・散策マップ」(リンク)
距離は、1.2km(最短)~8.0km(最長)。各区によりバラツキはありますが、2km台~4km台がメイン。気軽(?)に歩けそうです。
11月下旬、中央区の某所に用事があり、ついでに No.D「神社仏閣及び歴史コース〈東地区〉」を歩いてみることにしました。
・ウォーキングマップはコチラです。(新しいウインドウで開きます)
「札幌市民ギャラリー」前が、スタート・ゴール地点です。
かつて、ここには高校があり、市電の停留所(始発・終着)がありました。うーん、かなり前のことですね。
右に見える通りを進み、突き当りを右折。すると左側に見えるのは、日本清酒さんの建物です。
事務棟でしょうか? 1階には「酒ミュージアム」があります。こじんまりとしていますが、日本酒について学ぶことが出来ます。奥では、ここで製造された商品を販売しています。
お神輿も展示されていました。
英語による説明も。
これは分かりやすい。(Godsではなくgodsでは? という疑問が…)
こちらは、工場棟です。
豊平川の伏流水を使用して、お酒を造っています。
次は、「新渡戸稲造記念公園」へ。
新渡戸稲造先生、ご存知の方も多いでしょう。
・参考リンク:Wikipedia「新渡戸稲造」
生まれは、岩手県盛岡市です。JRヘルシーウォーキング「盛岡ウォーク」を歩いた時、生誕地を通りました。
・過去記事:「2024年JRヘルシーウォーキング参加記〈盛岡駅〉」(リンク)
周囲をマンション等に囲まれた一角にあります。
ここは、かつて新渡戸ご夫妻が建てられた「遠友夜学校」の跡地でした。
人に尽くすことの尊さを教えられました。
公園を後にします。「二条市場」に行く途中に、歴史を感じさせるお寺がありました。
立派な鐘も。
今の時代、除夜の鐘をつくのは難しいでしょうね。
正面に回ると。
カラスも参拝(?)。歴史を知りたかったのですが、お寺のホームページには載っていませんでした。
このカラスはハシブト。今時期だから良いものの、繁殖期だったら間違いなく威嚇・攻撃されていたでしょう。
そして「二条市場」へ。観光客も多く訪れるところです。
地元の人も行きますが、私はここで買ったことはありません。しかし、「だるま軒」さんには、何度か行きました。
こちらが、お店を代表する醤油ラーメンです。(2021.9撮影)
昔風ではなく、昔のままのラーメンです。だて巻きが入っているのが、特徴でしょうか。なぜ、だて巻き? 現店主(4代目)も、はっきりとした理由はわからないそうです。
ここで、このお店の歴史を。始まりは、1947(昭和22)年、狸小路商店街周辺で始めた屋台から。作っていた自家製麺は人気となり、他の店でも使われるように。そして、1953(昭和28)年には、製麺部門が独立し、道内製麺大手の「西山製麺」さんとなったのでした。尚、お店で提供される麺は、地下にある60年以上使われている製麺機で作られています。
ラーメンを食べたくなってきました。今回はスルー。二条市場横を流れる創成川から北方向を眺めます。
札幌中心部を南北に流れていますが、正確には南北の方位に対して反時計回りに9°ずれています。(以前にも投稿の中で少々触れました) 子どもの頃は、真北を向いていると信じて疑わなかったです。
左側に「さっぽろテレビ塔」が見えています。先日、国の登録有形文化財に登録されるという発表がありました。
マップには載っていませんが、ここは知っていました。
「クラーク博士居住地跡」です。
経年劣化により、かなり見づらく(読みづらく)なっています。
※ 2021.9撮影の画像がありました。
創成川通と南1条通との交差点を右折。あとは、ほぼ直進です。
「北海道神宮頓宮」があります。
「とんぐうさん」として親しまれています。ところで、北海道神宮と北海道神宮頓宮の違いは? 調べてみました。
頓宮とは「仮の宮」のこと。現在とは違い道路が整備されていない時代、円山に鎮座した札幌神社(北海道神宮)は、冬期の参拝は積雪のため困難を極めました。そこで、1878(明治11)年、札幌神社の遙拝所(現在の頓宮)として南2条東3丁目に設置されたのです。神輿渡御の際の御宿所という意味で、毎年6月の例大祭に駐輦祭が斎行されます。また境内の狛犬は恋愛成就、子宝祈願の御利益があるとか。
「天皇皇后両陛下御来道記念」碑がありました。
北海道で “きな粉” といえば、坂口製粉所さん。ラジオでCMを流している時代もありました。
1922(大正11)年創業ですから、今年で102年の歴史があります。工場は、別の場所にあります。
ゴールまで、あと少しですが、もう1ヶ所見どころがあります。
「札幌興正寺別院」です。現在の別院は、1926(大正15)年に建てられたものです。
そして、ゴールしました。
歩いた距離は約2.3km。お散歩気分で、歴史を感じながら歩くことの出来るコースでした。