2025年2月9日日曜日

【歴史と自然を感じながら北大構内をウォーキング 約3.6km】

2周間以上前のまだ雪の少ない頃、北海道大学(北大)の構内を歩きました。

北大ですが、とても広いのです。札幌キャンパス は約1.8k㎡(東京ドーム38個分)、 1周 約7km、南北間の距離 約2.3kmとのことです。

・参考リンク : 北海道大学 | F&Q よくある質問と回答

足の向くまま気の向くまま(?)好きに歩いても良いのですが、札幌市北区が作成したウォーキングコースがあるので、それに沿って歩いてみました。コースは2つに分かれていますが、今回は「北大構内コース」の方です。

・コースマップは → コチラ(新しいウインドウで開きます)

スタートは、北大正門です。

正門を入り、すぐ左にはインフォメーションセンター「エルムの森」があります。ここで、北大に関して情報収集しても良いかと思います。カフェも併設されています。

インフォメーションセンターのカウンター上に、広さに関する説明書きが置いてありました。北大は、札幌以外にも函館キャンパスや、道内を中心に演習林や農場・牧場などを有しており、それらを合わせた総敷地面積は 660.2k㎡。これは、日本国土の約 1/570!!

歩いた日は土曜日です。学食が開いているかどうか尋ねたところ、土日祝は閉まっているとのこと。(以前は、中央食堂は開いていたのですが) 土日祝営業と記載されているグルメサイトもありましたが、情報が古いようです。どうかご注意ください。

向かい側の建物近くには「佐藤昌介像」があります。

札幌農学校の第一期生で後に同校の校長となり、1918(大正7)年の北海道帝国大学発足時には初代総長となりました。「北大育ての親」と言われています。(像の説明板より)

この像の先には、「北海道大学予科記念碑」がありました。

説明板です。(読みにくいです。ご容赦を)

かんらん岩? 地球内部のマントルは、この岩でできていると考えられているそうです。

右に曲がり、「百年記念館」の裏を回り込むように進みます。ここで、嬉しい出会いが! エゾリスが地上を移動していたのです。動きは早く、撮影は無理でしたが…。幸先良いですね。

※ 百年記念館には「北大マルシェCafé&Labo」が入っています。

「サクシュコトニ川」が、構内を流れています。かつては、サケが遡上していたそうです。

戦後に水源が枯渇し、流れが無くなりましたが、再生事業により復活させました。

詳しくは → 札幌市 | サクシュ琴似川の再生について

この辺りから、次々と見どころが現れてきます。こちらは、国の登録有形文化財の「古河記念講堂」です。

向かい側にあるのは、お馴染みの「クラーク胸像」です。

※ 「クラーク博士像」(クラーク博士の全身像)は、こちらではなく、市内豊平区の羊ケ丘展望台にあります。

国の登録有形文化財「旧昆虫学及養蚕学教室」です。

この建物も、登録有形文化財です。「旧札幌農学校図書館読書室・書庫」です。

そして、威風堂々とした建物は「農学部本館」です。

農学部本館の南側、少々目立たないところには「農学部肉製品製造実習室(皮革工場)」がありました。

1937(昭和12)年12月9日に建築された平屋の建物。レンガ造りで、上部はモルタル仕上げ。1987(昭和59)年頃から2009(平成21)年までは、皮革工場として使用されました。(説明板より)

こちらは(元祖)「ポプラ並木」です。

倒木の危険があるので、立入禁止となっています

近くには「新渡戸稲造胸像」があります。

新渡戸先生は、旧五千円札(日本銀行券D号)に印刷されていました。出身地は、現在の岩手県盛岡市。昨年、盛岡で開催されたJRヘルシーウォーキングでは、「新渡戸稲造先生生誕地」を巡りました。

・過去記事 : 2024年JRヘルシーウォーキング参加記〈盛岡駅〉

周囲の明るい林には、カラ類(シジュウカラやハシブトガラ等)が混群を作っていました。餌探しに夢中で、夏場ほど人間の存在を気にしていないようでした。

こちらは「北海道大学総合博物館」です。

旧理学部の校舎を使用した博物館。北大の歴史や学部ごとの展示が充実しています。ここはさらっと見ても良いのですが、できることなら興味のある(学部の)展示を、じっくりと見ていただきたいと思っています。無料なのが申し訳ないくらい情報量が多いです。

学内の買い物はこちらで。「セイコーマート 北海道大学店」です。

セイコーマートというとオレンジ色ですが、ここは周囲に調和するように落ち着いた色合いとなっています。1階は各種商品や北大土産が、2階はイートインスペースで、夏場はテラスも利用できます。

そういえば、オレンジ色でないセイコーマートがあったなぁ? こちらでした。「セイコーマート層雲峡店」です。(2019.7撮影)

上川町の層雲峡温泉地区にある店舗です。

「エンレイソウ」という建物の前にあるのは、「人工雪誕生の地」碑です。

1936(昭和11)年3月12日、中谷宇吉郎博士が世界で初めて人工雪結晶を成長させたとのことです。

・参考リンク : 北海道大学総合博物館 |『人工雪誕生の地』の碑 -北大常時低温研究室小史-

※ 「エンレイソウ」ですが、マップでは “ファカルティハウス” となっています。かつては札幌グランドホテルのレストランが入っていました。現在は “北海道大学イノベーションハブ” というコワーキングスペースとなっています。

ここは、北13条北郷通から続く北大構内のイチョウ並木道です。(マップでは北大総合博物館右側の、コースが「T」のようになったところの「」の部分です)

秋の紅葉シーズンは、特におすすめです。(2017.10撮影)


「北部食堂」と「高等教育推進機構」の間にある建物です。


「放送大学 北海道学習センター」が入っています。スクーリングは、ここで受けるのでしょう。

そして、ゴールの「札幌農学校第二農場」です。


正確には、現在の「第二農場」はさらに奥(北側)で、ここは以前に農場だったところなのです。画像に写っているような建造物9棟は、国の重要文化財となっています。


いかがですか? 大学構内だけで、歴史や自然など四季を通して楽しむことができますよ。

この後、建物群を見学し、引き続き「平成ポプラ並木コース」を歩きました。その時の模様は、あらためて投稿したいと思います。

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