2025年2月2日日曜日

【小説の読み方 ~ NHKラジオ「高橋源一郎の飛ぶ教室」を聴いて】

NHKラジオ第一で毎週金曜日 21:05~21:55に放送しているのが「高橋源一郎の飛ぶ教室」。パーソナリティの作家 高橋源一郎さんの語り口が好きで聴いています。

・NHK | 高橋源一郎の飛ぶ教室

1月31日放送の「ヒミツの本棚」のコーナーでは、「普段は押し付けないけど、今回はこんな風に小説を読んでみてはいかがですか?」ということを話されていました。興味深かったので、ここでご紹介します。

高橋さん曰く、自分の知らなかったことを気づかせてくれるのが小説とのこと。どういうことかというと…。私たちは、映画「マトリックス」のように、社会が見せている “夢” を、私たちは普段見させてもらっているのではないかと。(その夢は、社会全体で共有している。例えば、〇〇歳で〇〇する、等) そのような夢から冷めてもらうのが小説。

現実は「マトリックス」のようにカプセルではないので、完全に壊して外に出ることはできない。そこで、どうするのか? その夢にヒビを入れる。あれっ? それって夢なの? と疑問に思う。当たり前と思っていたことがおかしい。そう気づかせてくれるの小説ではないのか・・・。

へぇー、こんな読み方があるんですね。

そして、小説は、次の4パターンしかないとも話されていました、あとは、その組み合わせとのこと。

①主人公は1人 ②主人公に相手1人がいる ③主人公と家族 ④主人公と社会

以上のことを踏まえて、番組では1冊の小説を取り上げていくのですが、今回は「いなくなくならなくならないで」(向坂くじら著)。噛まずに読めない。早口言葉にできそうな著書名。面白そうなので、久しぶりに小説(それもハードカバー)を買いました。

どうですか? 
この番組にご興味を持たれたら、お聴きになられてみてはいかがでしょう。今回の番組配信は、2025年2月7日21:55迄となっています。


ラジオ関連の話題ということで、こちらも。


年代物のラジオです。ノートパソコンにように持ち運び、使う時に広げるタイプです。取っ手も付いています。発売当時としては、斬新なアイデアですね。(ステレオ再生のようです。 “8-TRACK TAPE PLAYER” の文字も) 説明などは掲示されていないので、仕様などは不明です。(2022.6 北海道内 某博物館で撮影)

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