2025年9月24日水曜日

【2025年も鉄分補給ツアーに参加 キハ183の運転席に座れました】

JRヘルシーウォーキングの開催日に、日本遺産「炭鉄港」関連のミニツアーが実施されるようになったのは一昨年から(室蘭は昨年から)。追分駅では、今年も鉄分補給をメインに企画されたツアーが行われました。

・炭鉄港ポータルサイト  |  炭鉄港ガイド付きミニツアー「鉄道の町あびらを巡る!炭鉄港 鉄分補給ツアー」を開催します

昨年は、午前中が中級編、午後が初級編でした。今年は午前、午後ともに同じ内容となりました。さて、どのような内容になったのでしょう?

※ 昨年も参加し、記事にしています。こちらもお読みいただけたら幸いです。
炭鉄港ミニツアーとは?~ 鉄分補給ツアーに参加

私は、午後の回に参加しました。追分駅前を13:50にスタートです。ガイドを務められたのは、あびら鉄道交流推進協会(あおぞら会)の矢野事務局長です。

最初に、駅前に保存されているSL「D51-465」の動輪を見学します。


ここでは、D51についての詳しい説明がありました。Dとは何を意味するか?  数字 “51”は? さらに、そのあとの数字は?   動輪の軸数が3本なら“C”、4本なら“D”。数字ですが、10から始まるのはタンク機関車、50から始まるのはテンダー(炭水車)付き機関車。そして、最後の数字は製造番号です。
そして、この465号機がどの機関区に所属し、どこに転属したかという車歴についても教えていただきました。

その横にあるのは、こちら。「D51-320」のモニュメントと電気自動車の充電設備(知りませんでした)です。

明治時代や昭和28年などの数枚の写真とともに、街並みの移り変わりについてお話がありました。駅前には林田待合所があって駅弁を売っており、お食事処としての役割もあったそうです。

次に、追分駅南側にある跨線橋(センターブリッジ)に移動します。時間は14時少々過ぎた頃。ちょうど追分駅が一番にぎやかになる時です。


目隠し版があるため、うまく撮れませんでしたが、1番ホーム(右)、2番ホーム(中)、3番ホーム(左)に列車が停まっています。一日の中で追分駅のホームすべてに列車が停まっているのは、この時間帯だけなのです。(4番ホームもありますが、現在は使用されていません)

14:04発の千歳行き普通列車(H100)が出発しました。ヘルシーウォーキング参加者を運ぶためか、通常1両のところ増結され2両編成でした。

追分駅を発車する列車としては、すごい混みようとのこと。ウォーキングされた皆様、お疲れ様でした。

次に出発したのは、14:05発の岩見沢行き普通列車(キハ150)です。

最後は、14:09発の苫小牧行きの普通列車(キハ40-1790・山明)。団体向けの観光・臨時列車としても使用されます。

※ 2019年のJR北海道苗穂工場の一般公開では、同車両が展示されていました。


追分駅に、静けさが戻ってきました。
撮影タイム(?)も終了し、ここから見える操車場跡の説明がありました。広い追分駅構内が以前はどうだったのか、過去の写真と見比べながら説明を受けます。



以前はこの場所に、仕分け線や石炭線(機関車に石炭を積むための線路)
など数多くの線路、そして検査場、機関庫などがありました。


※ このような写真を含む資料を見せていただけるので、分かりやすいです。

投炭練習場もあったとのことです。機関助士になる前に、石炭をくべる順序を学んだ施設で、
蒸気機関車内の火室にくべる際に平らになるよう練習したそうです。大変な作業であったことが、容易に想像できますね。
機関庫焼失の話もありましたが、原因は不明とのこと。不審火らしいのですが…。

もともと追分町(現安平町追分)は、鉄道に関係している人が半数以上いたそうです。この町における鉄道の役割の低下に伴い鉄道関係者も少なくなり、当然(町の)人口も減少という流れになりました。昭和34年の追分の人口は7.260人。現在は2.826人だそうです。

目隠し板には、どこかで見たような列車が。


JR北海道のジョイフルトレイン「リゾートエクスプレス トマム&サホロ」ですね。

実車は、こちらです。(撮影年月不明。苗穂駅構内にて)


跨線橋を後にし、今度は追分中学校へ向かいます。途中、駅前周辺がいかに賑わっていたかたという説明を聞きながら、到着しました。目的は、この動輪です。


ここは、昨年のツアーではコースに組み込まれておらず、個人で訪れました。そのため、学校敷地外からの見学。今年は、間近で見ることができます。

ところで、この動輪ですが、「D51-237号機」のものではないのです。

よ~く見ると・・・710の刻印があります。(0が見難いです) 
こちら、710号機の動輪なのです。


台座に記されている237号機は、苗穂工場に静態保存されています。
237号機と710号機の車歴の説明もありました。

「D51 237」と書かれた銘板の上にあるのは、710号機の動輪。なぜ、このようなことが起きたのでしょう?
237号機というと、苗穂工場で作られた記念すべき最初のSLです。そのプレート(レプリカです)を残したかったのではないか?  また、昔は機関車の車輪の “振りかえ”(例えば、237号機に710号機の動輪を取り付ける)の可能性もあるのでは? ということでした。
ちなみに710号機は、追分で廃車→解体されました。

ところで、この動輪は線路から落ちています。2018年の北海道胆振東部地震の影響とのことです。震度6強(追分で)となると、このようになるのですね。

見学を終え、次の目的地までは、しばし市街地を散策。

古い新聞販売店の前を通りました。現在、こちらは使われていないようです。


「主婦の友」、現在は休刊中。各紙(誌)の看板、いい味を出していますね。

ちょっとした空き地で、飛び立つ鳥が2羽。白と黒のツートンカラーで、大きめのサイズ。そうです、カササギです。(写真は撮れませんでした)
もともと北海道にはいなかったのですが、今では道南の苫小牧市などではお馴染みとなりました。ここは、苫小牧と比較的近いので、普通に見ることができるのかもしれませんね。

追分小学校です。ここにもD51の動輪が保存されています。929号機です。


ここでも車歴の説明がありました。追分とは直接関係ありませんが、鷲別~岩見沢間の室蘭本線を走っていた(追分は途中駅)機関車とのこと。

そして、最後は道の駅「あびらD51ステーション」へ向かいます。途中には栗の木がありました。


まだ早いですね。

歩いている途中の雑談(?)で、貴重なお話を聞けました。打撃の神様といわれた川上哲治氏が追分の学校を訪れ、野球を教えた後に記念講演をしたとのことです。

「あびらD51ステーション」では最初に、裏手に保存されている動輪を見に行きます。


こららが、追分で保存される予定だったSLの動輪です。火災がなければ…、。
241号機は苗穂工場製で、製造されてから最後まで追分にいました。昭和29年には、お召列車の先走り列車(指導車)を牽引しました。

昭和50年には、夕張から追分まで最後の石炭列車を牽引。その前に車検切れで廃車になる予定だったとのことで、苗穂工場で保存することを考えていたのではないか? ということでした。

そして建物内へ。炭鉄港のブースや、追分と鉄道との関りを説明するパネルも展示されていました。

併設されている鉄道資料館で、SLの説明を受けます。火災時、外に留置されたいたため、被災を免れた320号機です。


そして、最後はキハ183の車内見学です。時々、一般公開されていますが、この日はツアー参加者のみが対象でした。



懐かしいですねぇ。特急車両ということで窓は開きませんが、冷房を入れてくれていたので快適でした。

これでツアー終了そして解散と思いきや、ここでサプライズが!
運転室を見学させていただけることになりました!! 参加者から「おー」の声が。
まったくの想定外!!! こんなチャンス、めったにありません、小躍りしたい気分でした。

高い位置にあるためか、視認性はバツグンですね。あと、考えたくありませんが、ぶつかった時など、安全面でも優れていたのでしょう。


ちなみに、外観は。


横の窓から、前方を。


後方は。


このアナログ感、堪らないですね。


当時は、追分駅で運転士が交代していました。


画像を撮り忘れましたが、運転席後部に送風口があり、エンジンがかかっていると冷風が流れてくるとのことでした。そうでないと、耐えられないですよね。

ミニツアー終了です。今回も楽しい時間を過ごすことができました。
追分でのミニツアーは、過去3回すべてに参加しています。ガイドをされる方は、各回違いました。同じことを説明されるにしても、ガイドさんによって切り口が異なるので、毎回参加しても興味深く聞くことができます。

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北海道の空知振興局、そしてNPO法人炭鉱の記憶推進事業団など各種団体は、日本遺産「炭鉄港」の理解をひろげる活動に力を入れています。来年のJRヘルシーウォーキングでも、追分はもちろんのこと、岩見沢、美唄、室蘭、小樽などでミニツアーが開催されるかと思います。
ヘルシーウォーキングに参加される方も、そうでない方も、一度このツアーに参加されてみてはいかがですか? きっと新たな発見があるかと思います。

2025年9月16日火曜日

【2025年JRヘルシーウォーキング参加記〈岩見沢駅〉~ 3つの ”お祭りやイベント”、そして炭鉄港ミニツアーも】

※ 2025.9.18更新。追記しました。

9月14日(日)、岩見沢駅で開催されたイベントウォークに参加しました。

明け方まで雨が降っていた札幌。約40km離れた岩見沢の天気予報を見ると、昼間は “晴れ” とのこと。雨具を持たず家を出ました。

駅に着くと、雲行きが怪しい。そして、雨が降ってきました。スマホの雨具レーダーを見ると、45分後には止むとのこと。「今日は(歩くの)止めた!」と大きめの独り言を残し、帰っていく参加者もいましたよ。

私も45分を待てないので、駅舎内のセブンイレブンで折り畳み傘を購入しスタートしました。

・コースマップはコチラです。(新しいウィンドウで開きます) 

コースは昨年同様です。(ここ数年、同じコースかな?) 
昨年も歩きました。
2024年JRヘルシーウォーキング参加記〈岩見沢駅〉

スタートして直ぐに、選択を迫られます。基本 or ショート。
今日はショートコースメインですが、途中までは訳(わけ)あって基本を歩くことにしました。


函館本線をくぐるアンダーバス。


昨年(2024年)は暗く、あまり通りたくない雰囲気でしたが、改修され明るくなっていました。


ちなみに、昨年は。


肉眼で見ると、ここまで暗くはなかったのですが、それでも通るのは…。

幾春別川を渡り、


左側の右岸(ややこしい)沿いの道を進みます。


この頃には雨も止み、ところどころ雲の間からお日様が顔をのぞかせていました。

この橋を渡り、対岸へ。


雨が降ったためか、川の流れが速く濁っていますね。


スピードを落とさせるためでしょうか? 車道は石畳となっていました。


ここ数年の岩見沢ウォークでは外せない「岩見沢レールセンター」です、。


今年も、ここを含む炭鉄港ミニツアーが午後から実施されます。

コースは、岩見沢駅舎→岩見沢レールセンター→岩見沢発祥の地公園→旧国兼家住宅→(基本コースとは違うルートで)→元町人道跨線橋→岩見沢駅東公園広場。下線部分が、基本コースと被っているのです。
私はこれ(ミニツアー)に参加するのですが、同じところを2度歩くのはチョットなので、ここで基本コースを逸れることにしました。

※ 炭鉄港ミニツアーの様子は、いずれ詳しく取り上げたいと思っています。

〔2025.9.17追記〕
ミニツアー参加時に撮影した写真から数点ご紹介します。

岩見沢レールセンターで。


普段は立入禁止の敷地内に入ります。建屋にも入ることができました。(内部は撮影不可)

今年は、こちらの内部も見学することができました。


「レール職場」です。ただし、現在ではこのような言い方はしないそうです。

旧国兼家住宅で。


通常は内部の一般公開をしていませんが、ミニツアーの参加者は入ることができ、中で学芸員の説明を受けました。

欄間には、刀の鍔(つば)が埋め込まれています。その数は24個。いずれも江戸時代に造られたものです。


装飾として本物の刀の鍔をちりばめた欄間は、全国的に見ても非常に珍しいとのこと。貴重なものを拝見できました。


(ウォーキングの続きです)
岩見沢駅自由通路(有明連絡歩道)を通り、


岩見沢駅のスタート地点へ。


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あらためて岩見沢ウォークをスタートします。(今度はショートコースで)

まずは東方向へ。


炭鉄港関連の活動をされているNPO法人「炭鉱(ヤマ)の記憶推進事業団」の事務所前を通ります。時間が早かったためか、閉まっていました。


右側奥にはカフェスペース、奥の石蔵部分(2階建て)は展示スペースとなっています。炭鉄港にご興味がある方は、一度訪れてみてはいかがでしょう。

すぐ近くには「百餅まつり」の会場があります。


こちらも時間が早いこともあり、準備の真っ最中でした。


途中で右折し、南方向へ進みます。

禅宗のお寺の前で。


ここに限らないのですが、お寺の前に良いこと(教え)が書かれているので、つい立ち止まって読んでしまいます。こちらは、少々難しく感じます。(私だけ?)

「岩見沢神社秋季例大祭」(いわみざわ秋まつり)も行われています。今日は中日(なかび)。


昨年も撮った「上水道記念碑」です。


横にあった交番はなくなり、更地になっていました、

立派な岩見沢市庁舎横を通り、


道路向かいにある東山公園の陸上競技場を横目で見ながら歩きます。


あっ、子ども神輿です。がんばれ!(かな?)


北海道教育大学岩見沢校の前を通ります。


同大学のキャンパスは、北海道に5つあります。そのうち、札幌校・旭川校・釧路校は「教員養成課程」、函館校は「国際地域学科」、岩見沢校は「芸術・スポーツ文化学科」となっています。
私の遠い昔の受験時代は、どのキャンパスでも教員養成課程しかありませんでした。(そのためか、〇〇分校という名前だったような記憶があります)

「2014年度には、大学全体の教員養成機能の充実・強化を図るため、キャンパスごとの特色をより発揮し、学校教員の養成(教員養成課程)に加えて、新たな2学科を設置しました」とのことです。(北海道教育大学のホームページより)

あと約3km。


「親水公園の散策路(北海幹線用水路)」へと進みます。


親水公園の部分はほとんど暗渠化されていますが、南利根別川を跨ぐところでは、用水路を見ることができます。


設置されているベンチでひと休み。ウォーキングで知り合いになった方が、歩いてきました。お疲れ様です。

ここからは、ご一緒させていただくことにしました。普段は一人で無言(時々は鼻歌も)で歩いいるためか、話をしながらのウォーキングは楽しく感じます。

「いわみざわ秋まつり」(岩見沢神社秋季例大祭)の露店がいっぱい。


いつも撮る「あと約1km」の案内板ですが、撮り忘れました。

そして、岩見沢駅に到着です。ゴールしました。


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さて、今度はお楽しみのイベント会場へ。駅東側にある岩見沢東公園市民広場で開かれている「2025いわみざわ情熱フェスティバル」に行ってみます。今時期の岩見沢は、3つのお祭りやイベントがあるのです。

各ブース(露店)で提供されている料理は、どれも美味しそう。うーん、迷いましたが、私はこちらをチョイスしました。


「やきとりの一平」さんの、室蘭やきとりです。


タマネギを挟んだ豚串で、洋からしをつけていただきます。(1パック4本入りで販売されていました)


旨いですねぇ。今度はお店で食べてみたいです。(バックにうっすらと写っているのは、特急カムイです)

もう少し食べたいので、会場近くにある「八洲」さんへ。


この一角には、ここを含めて蕎麦屋さんが4店舗もあるという “蕎麦屋密集地帯” なのです。その中で、八州さんが価格を含めて、最も “駅そば” に近いでしょうか。(といっても、座って食べられますよ)

こちらが、メニュー表です。


学生さんにも優しいお店ですね。

私が注文したのは、「ミニげそ丼」。


げそ(ゲソ)丼といえば、以前に旭川で食べたことがあります。
旭川のソウルフード「ゲソ丼」

八州さんのげそ丼は、タマネギも入ったかき揚げがのった丼ぶりでした。美味しくいただきました。

※ 以前、近くにある「西谷そば店」さんを訪問した時のことを記事にしています。よろしければお読みください。
・岩見沢で昭和を感じながら蕎麦を ~ 西谷そば店

〔2025.9.18追記〕
そば(をいただいた時)の画像がありましたので、追加しました。


カレーそば + 野菜天。トッピングを紅天にしようかと思ったのですが、カレーに合わないのではないかと思い、野菜天にしたことを思い出しました。
帯広の「インデアンカレー」(インディアンではないのです)では、付け合わせにガリ(生姜の甘酢漬け)も提供されるくらいですから、カレーと(紅)生姜の相性は良いのかもしれませんね。今度、食べてみようかなぁ??