沼田町といえば、北海道空知地方の米どころ。毎年8月中旬に行われる「夜高あんどん祭り」が有名です。
・夜高あんどん祭り公式サイト
祭りの一部始終は、YouTubeで配信されました。
・【公式】LIVE配信|沼田町 夜高あんどん祭り2025| 8月23日(土)
最大の見せ場は、高さ7m、長さ12m、重さ5tの大型あんどんどうしの “ぶつけあい”。夜高あんどんは、北海道唯一の “喧嘩あんどん” なのです。
自衛隊 vs 農協、役場 vs 商工会、等のぶつけあい。自衛隊というだけで、強そうなイメージがありますね。
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前置きが長くなりました。沼田町に静態保存されている「クラウス15号」を見に行きましたので、今回ご紹介しようと思います。クラウス15号は、1889(明治22)年にドイツミュンヘン市のクラウス機関車製造所で製造され、輸入された蒸気機関車(SL)です。
日本遺産「炭鉄港」の構成文化財となっています。
・炭鉄港ポータルサイト | 構成文化財 沼田町 クラウス15号蒸気機関車
沼田町の中心部から約12km離れた山間の幌新(ぼろしん)地区。ここには、温泉やキャンプ場、化石館や資料館があり、SLは化石館前に保存されています。
車庫上に「明治 昭和炭鉱」と書かれています。
これは、どういうことかと言いますと…。このSLは、九州鉄道、国鉄、留萌鉄道を経て、かつて沼田町にあった明治(鉱業)昭和鉱業所の貨物専用線で、石炭貨車運搬用として活躍していたのです。
※ 炭鉱と鉱業所の違い、気になりませんか?
・炭 鉱:石炭という資源そのもの、石炭が存在する場所
広義で石炭採掘の事業全体のこと
・鉱業所:資源を発掘する具体的な場所や事業体
・北海道沼田町 | クラウス15号蒸気機関車
車庫は、保存するために新しく作られたようです。広いガラス窓があり、外からも見ることができます。
近寄って見てみましょう。
運転台は、
現在、日本に現存する小型蒸気機関車の中では、最も古いとのことです。
現役時代の写真も、掲示されていました。
ところで、開館時は屋外に移動して展示しているという話を事前に聞いていたのですが、訪問時は車庫の中。外に出ているのを見たかったと思い、資料館のスタッフに事情を尋ねてみました。
すると、車軸がダメになっていて、現在は動かせないことを、教えていただきました。修理するにもお金がかかるので、少なくともここしばらくは、屋内展示になるかと思われます。
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見学を終え沼田町中心部に行く途中、「恵比島駅」に寄ってみました。
2023(令和5)年4月1日、留萌本線の「石狩沼田駅~留萌駅」間の廃止に伴い、廃駅となりました。
あれっ? 駅名が「明日萌(あしもい)」となっています。恵比島でないのでは??
ホーム側から見ると、
実はこの駅舎は、NHKの連続テレビ小説『すずらん』の撮影で使われたセットなのです。(本来の駅舎は、車掌車を改造したものとのこと)
駅前には、他にも撮影用のセットが残されていました。
石狩沼田駅です。
「深川駅~石狩沼田駅」間が廃止となり、留萌本線が全廃となるまで、あと208日! となると、この駅で開催のJRヘルシーウォーキングも、今年が最後になりますね。
過去に歩いたことがあります。
・2020年開催・石狩沼田ウォークを振り返る
今年、再び歩いてみようかなぁ。
駅横には、クラフトビール醸造所がありました。「石狩沼田ブルワリー」さんです。
こちらのビールですが、沼田町内と北広島市でいただくことができます。
・「そらち・で・ビュー:」| クラフトビールで沼田をもっと元気に!~石狩沼田ブルワリー
北広島の方(ほう)は、(北広島)駅横の商業施設「トナリエ」内の「沼田町 BEER KITCHEN」さんのトナリエ北広島店で。
エスコンに行かれた際にでも、立ち寄って味わってみてはいかがですか。