2024年9月22日日曜日

【2024年JRヘルシーウォーキング参加記〈苫小牧駅〉】

※ 2024.9.25更新。追記しました。

9月21日は、苫小牧でのイベントウォーク。曇天で気温は低め。どのようなウォーキングになるのでしょう? マップを受け取りスタートします。

コースマップはコチラです。(別ウインドウで開きます)

苫小牧は、スケートやアイスホッケーが盛んです。駅前広場に像がありました。

説明を読んでみます。

全国で初めて「スポーツ都市」を宣言したのですね。

横断歩道を渡ると、閉鎖したビルがあります。その囲いに何やらキャラクターが…。

市の公式キャラクター、とまチョップでした。ここ、撮影スポットとなっています。

とまチョップとは? 苫小牧市のシンボル、鳥はハクチョウ、草の花はハナシウブ、貝はホキ、木の花はハスカップ。これら(下線部)を合わせて、とまこまいの「とま」を頭に付けて名前にしたのです。(名前を決める際、相当悩んだような気がするのですが)

シンボルストリートにある給水スポット。

苫小牧の水、おいしいそうですよ。

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ところで、「苫小牧」という漢字をよく見ると、なにか変な感じがしませんか? とまこまいの「まい」に「牧」という漢字が当てられています。普通なら「枚」では??

理由は、諸説あります。なかなか興味深いですよ。リンクを貼っておきます。

・苫小牧市「苫小牧市の名前の由来について(令和5年1月27日公開)」(リンク)

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ウォーキング中は前を見ていることが多いと思いますが、信号待ちなどの時にでも、下を見てみましょう。

八王子市が姉妹都市なのは知っていましたが、日光市もなんですね。

カルチャーストリートに入ります。通り沿いには、文化施設が集中しています。苫小牧市科学センターでは、こちらが展示されています。

旧ソ連が打ち上げた、世界初の長期滞在型宇宙ステーション「ミール」です。

外から一部を見ることができます。風景が写り込んでいるので、ご容赦を。撮影者(=私)の手とカメラの写り込みは、ぼかしました。

建物横には、SLが静態保存されています。


カルチャーストリートの東端まで来たら、基本コースとショートコースの分岐点。

涼しかったためか、体が動きますね~。ここまで足取り軽くウォーキング。迷うことなく左折。

この後、しばらくは苫小牧らしい片道4車線道路(国道36号線→臨海北通)横の歩道を進みます。ここで面白い光景に遭遇。

走行中のダブル連接トラックのトレーラー上部に、乗車中(?)のカラス2羽。餌となるものがある? あるいは、餌の隠し場所? トラックは、赤信号のため減速し停車。スピードを上げても、乗り続けるのでしょうか??

大きな道(臨海北通)を右折し、「キラキラ公園」に向かう道路脇にあった「ゴミのポイ捨て禁止」の看板。すべてローマ字表記となっています。

なぜローマ字なのか? わかりません。

〔2024.9.25追記〕この看板について。

2019年、今までにない「ポイ捨て禁止」看板が作られました。絵文字、関西弁、ローマ字表記など。興味を引き、なんだろう?と見てくれるものを目指したとのこと。画像(の看板)は、その中の1枚。苫小牧市内の中心部、公園、小学校など34ヶ所に設置されました。ちなみに、ローマ字表記ですが、対象は日本人とのことです。〔苫小牧市環境衛生部ゼロごみ推進室ゼロごみ推進課の説明より〕

「キラキラ公園」に着きました。海を眺めながら、遊んだり休んだり(釣りしたり)できる公園です。

上空から苫小牧港(西港区)を撮った画像がありました。「キラキラ公園」は、矢印の先あたりです。(2016.4撮影)

海に向けて望遠レンズを付けたカメラを構えている人がいたので、何を撮っているのかと、その先を見ると…。

フェリーが外洋に向かっていました。“K” のマークなので、川崎近海汽船でしょうか。

海を見ても、公園の名前のように“キラキラ” していません。しかし、天気が良いと、この通り。(2018.10、後ほど通る「ふるさと海岸」で撮影)


晴れた日には、この公園で見る海もキラキラしているのかもしれませんね。

ここから海の駅「ぷらっとみなと市場」に行くまでの間に、いましたよ。


今や苫小牧では珍しくないカササギです。分布が広がっているようで、私は札幌と砂川で見たことがあります。

お楽しみの「ぷらっとみなと市場」です。


道路を挟んで向かい側にある「マルトマ食堂」さんでの食事(ホッキカレーが有名)も考えましたが、列の並びを見て断念。


市場の前で、サンマを焼いていました。


根室産、一尾300円。苫小牧といえばホッキですが、サンマをいただきます。


旨い! 以上です。(それだけ?) ウォーキングしていなかったら、アルコール必須でしょう。

「ふるさと海岸」です。海を見ながらのウォーキング。気分良いですね。


海を挟んで対岸は青森県。苫小牧の海岸部では、日中でも青森のラジオ(RAB青森放送-1233kHzやAFN米軍放送ー三沢1575kHzなど)が良く入ります。(インターネットが普及する前は、AFN東京の周波数に合わせて洋楽を聴いていました。夜間は、札幌でも受信可能です)

海から離れ、散策路に入ります。


曲がっているところもありますね。

国道36号線と交差するところでは…。


お気づきになられた方もおられるかと思います。この路の下には川が流れているのです。以前、王子製紙からの排水で川の汚染が問題となった時に、暗渠化されました。

あと1km!


寄りたいところが、まだ2ヶ所あります。

1ヶ所目は、「まちなか交流館」。足湯・手湯を楽しめます。


天然温泉です。お湯は、別の場所から運んでいます。温度は42℃。中は、このようになっています。(撮影・ブログ掲載は許諾済み)


私も。


居合わせた方と話が弾み、30分以上は入っていました。ここを出た後、再び歩き始めると、足の軽いこと。大袈裟ではなく、効果絶大でした。(入っている時間によるのかも)

もう1ヶ所寄りたかったのは、こちらです。王子軽便鉄道の機関車と貴賓車。




千歳発電所を建設するために敷設されました。


千歳発電所が作る電気の周波数は60Hz。北海道は50Hzなので、こちら(千歳発電所の電気、王子製紙苫小牧工場で使用)は例外となっています。明治時代、日本に導入された発電機の種類が地域によって異なったため、それが周波数の違いとなりました。
一般的には、静岡県の富士川と新潟県の糸魚川あたりを境に、
・東日本:ドイツ製発電機  50Hz
・西日本:アメリカ製発電機 60Hz
確か『ブラタモリ~苫小牧編』だと思うのですが、同番組で千歳発電所の発電機が映っており、 “GE” のマークがあったことを覚えています。(GE=アメリカのゼネラル・エレクトリック社)

苫小牧駅に戻ってきました。ゴールです。


今回の苫小牧ウォーク、良かったです。身体の調子が絶好調に近く、久しぶりに歩くこと自体を楽しめました。また、いろいろ見たり、サンマを食べたり、足湯に入ったりと、満足度の高いウォーキング(まち歩き)となりました。

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最後に、今日一日お世話になった “きっぷ” を紹介します。

春から秋の土日祝発売「一日散歩きっぷ」2.540円。


乗車した区間と通常料金は、以下の通り。
・札幌~苫小牧:片道1.680円   往復3.360円
・苫小牧~勇払:片道   340円 往復   680円(ウォーキング後に)
合計 4.040円

ということは、“4.040ー2.540” で、1.500円、お得となりました。JR北海道さんに感謝です。


2024年9月20日金曜日

【旧奔別炭鉱(三笠市)を見学】

※ 2024.10.25更新。加筆修正しました。

8月のお盆の時期に、三笠市の幾春別地区にある旧奔別炭鉱のゲートが開放されました。

・NPO法人炭鉱の記憶推進事業団「奔別炭鉱ゲート開放」(リンク)

北海道の炭鉱は、空知地方を中心にかなりの数がありました。現在は閉山していることもあり(注)、旧炭鉱すら見る機会は殆どありません。炭鉱のゲート開放、興味があったので行ってみることにしました。

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(注) 北海道内では、以下の7つの炭鉱で、今でも採炭しているとのこと。

砂子炭鉱(三笠市)、三美炭鉱(美唄市)、北菱美唄炭鉱(美唄市)、空知新炭鉱(歌志内市)、新旭炭鉱(芦別市)、吉住炭鉱(留萌管内小平町)、釧路炭鉱(釧路市)

※ 釧路炭鉱のみ坑内掘り。他は、すべて露天掘り。

出典:石炭は悪?危うい再エネ頼み、北海道新聞、2024-10-23、朝刊、p.24

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こちらがゲート前。ここまでは、以前に来たことがあります。

こちらが、説明板です。

ガイドツアーも実施されます。もちろん参加。時間があるので、掲示物を見て、奔別炭鉱について勉強しておきます。


 
 

ガイドツアーの開始時間近くになりました。

北海道新聞に載ったこともあり、主催者の想定を上回る70名くらいの参加がありました。

最初に立坑櫓(やぐら)を見学します。かつて(創業当時)、東洋一の規模と設備を誇った巨大施設です。


私は集団の真ん中辺りと、ガイドさんから少々離れた位置にいたこともあり、ここの説明を十分に聞き取れなかったのが残念。参考文献から、追記します。

やぐらの高さは、約51m。捲上深度は約650m、掘削深度は約735m、立坑最深部は約1.100mで、現存する立坑としては国内最大規模とのこと。立坑(内径は約6m)の鉄枠の中にあるのが、炭鉱員などを地下深くに運んだケージ(エレベーター)。石炭用と人・資材用がそれぞれ2基あり、人・資材用は16人乗りのかごが縦に4段重なった「4段ケージ」といわれていました。

ケージの最高昇降速度は43km! 真っ暗な地底へこのスピードで降りていく時は、屈強な炭鉱マンでも度胸が必要だったそうです。

建屋正面にまわります。中には入れません。

こちらの画像は、ガイドツアー後に撮りました。

話は前後しますが、ここで事務員として働いていた方が、ツアー後に訪れました。御年は94歳。貴重なお話を、私を含む数人でお聞きすることができました。

・この建屋の3階が事務所だったこと。

・「やまさつ」という炭鉱でのみ使用可能な通貨を発行して、それで物品を購入していたこと。

そして、

・閉山となった時には、手足をもがれるような気持ちであったこと。等々。

ツアーに話を戻します。ここからは、ツアー参加者しか入ることができません。こちらの建屋は、少量の石炭を保管する施設。

炭鉱住宅などに分配する石炭を、一時的に保管していたとのこと。(この辺りから、そろりそろりとガイドさん近くの先頭集団に移動。説明が聞きやすくなりました)

こちらは、ホッパー。炭鉱で採掘した石炭を、出荷・積込まで貯めておくための施設です。

建屋の長さは130m、幅25m、高さは30m。左(奥)側が古く、それを稼働させたまま、右側を造ったとのこと。

建屋内には線路が3本引き込まれ、石炭車が各線に10両入り、石炭を積み込んでいたとのこと。こちらも、中には入れません。

反対にまわります。

真ん中の開いている扉から中を覗くと…。


先ほどまでいた向こう側が見えますね。ここに線路があり、奥まで石炭車が入っていったのです。

かつての日本を支えた炭鉱。その遺構を間近で見ることができたのは、貴重な経験となりました。

最後に、奔別炭鉱の歴史を年表にまとめたものを記しておきます。


〔出典〕NPO法人炭鉱の記憶推進事業団 リーフレット「幾春別・奔別」

※ ツアー中の説明とともに、以下の文献とホームページを参考にして記事を作成しました。
・北海道新聞空知「炭鉱」取材班『そらち炭鉱遺産散歩』、共同文化社、2003年10月
・炭鉄港 デジタル資料館「住友奔別炭鉱立坑櫓・周辺施設(1)」(リンク)
・炭鉄港 デジタル資料館「住友奔別炭鉱立坑櫓・周辺施設(2)~(5)」(リンク)

2024年9月18日水曜日

【やきそば弁当〈森町名物いかめし味〉】

今回は、やきそばの話題です。

北海道限定で販売されているカップやきそばといえば、マルちゃん(東洋水産)の「やきそば弁当」です。期間限定でいろいろとラインナップされるですが、最近 “森町名物いかめし味” が発売となりました。

地元スーパーで手頃な価格(税別125円)で売られていたこともあり、購入し食べてみることにしました。

パッケージはこちら。

森町のいかめしが美味しいことを知っているだけに、買ってしまいますよね~。

原材料を見ると…。

ソースに、いかエキス入り。かやくには、いか入り。

中身を取り出してみます。

かやく、ソース、スープの素、そしてふりかけ。スープは、中華ではなくみそ味となっています。いかめし味に合わせたのでしょう。

早速作ってみます。完成品はこちら。

やきそばにフォーカスします。

普段は、具材は離れ離れになりますが、よくわかるように(見映えを意識して?)中央に寄せてみました。撮影するのでなければ、このようなことはやらないかも。

食べてみました。普通に美味しい醤油やきそばかと。みそスープとの相性も良いですね。ただ・・・。マルちゃん(なんか友人みたいですね)には申し訳ないのですが、“森町名物いかめし” を感じることは、ほとんど出来ませんでした。(私の舌の問題?)

いかめし味を、やきそばで再現するのは難しいのでしょう。

こちらを食べた皆様は、いかがでしたか?