2024年5月30日木曜日

【2024年JRヘルシーウォーキング参加記〈室蘭駅〉①】

※ 2024.8.16更新。誤字などを訂正しました。

※ 前の記事「駅弁片手に室蘭へ」からの続きです。

室蘭駅です。ここからスタートします。この駅舎は4代目。味わい深い旧駅舎(3代目)も現存しており、コース終盤に通ります。

ウォーキングマップはコチラです。(別ウインドウで開きます)

このコースは以前にも設定されており、歩いたことがあります。その時は、途中までは雨模様。ひたすらゴールを目指していました。

駅近くにクジラのモニュメントがありました。以前に歩いた時も、あったハズ。全く記憶にありません。その時は雨降りで、見るどころではなかった、と思いたいのですが…。


信号を渡り、郵便局の左側の道を進みます。

測量山方向へ。ここから坂が始まります。徐々に勾配が急になるので、油断禁物。

上の画像の奥に信号機が見えますが、その手前を横切るのが室蘭中央通。かつての札幌本通です。(奥の)交差点はT字路に見えますが、十字路。左斜め前方に向かって進んでいきます。

途中にあるのが、カレーラーメンで有名な「味の大王 室蘭本店」さん。「味の大王」は、もともと苫小牧発祥とのことで、苫小牧総本店系と室蘭系とに分かれているようです。(参考リンク:Wikipedia「味の大王」

以前にいただいたカレーラーメンです。(2016.5.25撮影) 

こちらは、苫小牧総本店のカレーラーメンです。(2018.12.26撮影)

「味の」と「大王」の間に、◯の中に王の印が入っているのが苫小牧系。入っていないのは室蘭系です。(室蘭本店の店舗には、この印は無いですよね) ワカメ入りなのは共通です。ちなみに、毎年4月25日は「室蘭カレーラーメンの日」となっています。(日本記念日協会認定)

話が横道に逸れてしまいました。引き続き歩いていきます。

立派な山門ですね。この辺りは、お寺が集まっています。

この辺りから、きつくなってきます。頑張らないと。

おっ、黒猫が。こちらには目もくれません。坂の下を凝視? 猫にはいろいろな色がありますが、黒だと(より)かわいい感じがするのですが…。

ここを左折。山間(やまあい)の散策路に入ります。

この先は、結構な上り坂です。それにしても、自分の吐く息(二酸化炭素)に誘われてか、小さな虫が顔の前を行ったり来たり…。気になるな~。首にかけたタオルを手に持ち、ワイパー状態にして歩いていきます。今日は持参しませんでしたが、これからは虫除けスプレーは必須アイテムでしょう。

一旦、車道と合流します。見えてきたのは、測量山(標高199.6m)の頂上付近にあるアンテナ群。

タイムカプセル、このようなところにありました。開けた時に、願いや希望が叶っているといいですね。

そして、またもや山道へ。

上りはきついけど、下りも厳しい。コースマップにも、「足元悪いところあり」との記述があります。転ばないよう気をつけて歩きます。濡れていると、ほんと危ないかも。今日は雨降りでなくて良かった。

視界が開けたところに出ました。噴火湾(内浦湾)です。対岸の、駒ヶ岳(右)と横津岳、はっきり見えますね。

マスイチ展望台に着きました。絶景ですね~。室蘭市南部の太平洋側は、このような景色が続きます。


ここからは、車道を進みます。多少のアップダウンはありますが、先ほどと違い歩くのは楽かな?

ここも見どころのひとつ、ローソク岩です。


そして、ハルカモイ。ここも眺めが素晴らしい。


右折するとショートコース。私は迷わず(?)直進します。

銀屏風です。ここもそうですが、断崖の下を見ると足がすくみそうになります。私だけ?


駒ヶ岳です。この山の麓に森町があります。明治初期に函館と札幌を結び「札幌本道」が建設されましたが、対岸の森(町)からここ室蘭までは海路(航路)でした。森町には、「森桟橋跡」碑があります。

関連記事:2016年開催・森ウォークを振り返る(リンク)

ちなみに、こちらは反対の大沼公園側から見た駒ヶ岳(2019.10.27撮影)です。手前にあるのは「大沼」。他に、小沼、蓴菜(じゅんさい)沼などがあります。

やっと住宅街(但し、右側のみ)に出てきました。車道は2車線、歩道も整備されています。

ここまでの山間の道路(脇)で、ハシボソガラスが3番(つがい)、採餌していました。開けた平地で餌を探しているイメージの強いハシボソですが、ここは平地が無いので、道路に下りているのでしょうね。一方、ハシブトガラスですが、鳴き声は聞こえるものの、山間の区間では一度も姿を見ませんでした。

この辺りは、太平洋(内浦湾/噴火湾)と室蘭港に挟まれています。

白鳥湾(「室蘭港」の別名)に架かる白鳥大橋が見えてきました。美しい橋ですね。大型船舶が通るため、橋の中央部が高くなっているのがハッキリわかります。

白鳥大橋を歩くイベントが、過去に実施されたことがあります。車専用道なので、普段は歩けません。また実施することがあれば、参加したいですね。

〔続きます〕



2024年5月28日火曜日

【駅弁片手に室蘭へ】

※ 2024.6.29に更新しました。

これから、JRヘルシーウォーキングの開催駅である室蘭に向かいます。まず、札幌駅で乗車するのは、この列車。キハ261系「北斗」4号です。基本は5両編成ですが、今日は8両。そのうち、修学旅行と思われる学生さんが3両(かな?)に乗車していました。

札幌駅を定刻の6:52に発車です。車窓からの風景は見慣れているのですが、特急に乗っているせいか、なんか違う感じが・・・

車内で朝食をいただきます。札幌駅で購入した やまべ鮭寿し。“やまめ”のことを、北海道では“やまべ”と言うことが多いのです。どうでも良い情報ですが、私はこればかり購入しています。割と最近までは600円台でしたが、今は750円。持ち運ぶ時に傾けてしまったため、片寄って左側にスペースが空いてしまいました。食べたわけではないのです。

量は多くないので、お酒を飲みながらつまむ、というのも良いかもしれません。製造・販売を手掛けている(株)札幌駅立売商会さんは、「ビールと一緒に北海道を満喫できる駅弁です」と、ホームページで説明しています。確かに!

 下の画像は、片寄っていない完全版(?)です。(2017.5.21撮影)

札幌駅改札内には、駅弁販売店が2ヶ所ありますが、そのうちの朝5:40から営業している方が、今年2024年の5月31日をもって閉店します。えー、と思うかもしれませんが、ご安心を。駅弁の自販機が設置されました。北海道初です。

〔2024.6.29追記〕

6月29日の朝7時前に改札内に入ったところ、残った方の店舗が既に営業中でした。5:40から営業開始となったようです。(札幌駅立売商会さんのホームページより)

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8:15に東室蘭駅到着、下車し、8:20発の室蘭行きの普通列車に乗り換えます。こちらは、白老ウォークの際にも乗車した737系です。

北斗には、東室蘭からも学生さんが多数乗車。おそらく修学旅行。車両が増結された意味がわかりました。修学旅行、楽しんてきてね~♪

そして、室蘭駅8:32に到着です。1面2線の駅。左側1番線の奥に“車止め”が見えます。(2番線にも設置されています) ここで行き止まりです。


このような行き止まりの駅、北海道にいくつあるのか数えてみました。南から、函館駅、室蘭駅、鵡川駅、新千歳空港駅、北海道医療大学駅、石狩沼田駅、稚内駅、遠軽駅(スイッチバック駅)、根室駅、かな? 結構ありました。ホームの一部が行き止まりとなると、小樽駅などありますね。

〔続きます〕


【札幌〈そば処戸隠そば〉】

※ 2024.8.25更新。加筆・修正しました。

札幌市東区の札幌新道沿いに「そば処戸隠そば」さんがあります。かなり昔から営業されているようで、存在は知っていました。“戸隠”の名前に惹かれ、初入店です。

戸隠でのそばの歴史は、平安時代に山岳修験者の携帯食として、そば粉が珍重されたことに始まるとのこと。

・参考リンク:戸隠観光協会「戸隠そばとは

お店の前は、車で何度も通っていますが、きちんと見たのは今回が初めて。年季を感じられる建物。美味しいお蕎麦をいただけるような雰囲気を醸し出しています。

入店します。カウンターには6席、他にテーブル3卓、小上がりには2卓ありました。26人くらいは入れるようです。

昼の混んでいる時間を外したためか、客は私一人のみ。テーブル席に座らせていただきました。そして、メニューを拝見。嬉しいことに、お安いです。

裏面を見ると・・・そば弁当があります。コンビニやスーパーに そば弁当(?)はありますが、お蕎麦屋さんで提供しているのものとしては、長万部「そばの合田」さんの 特製もりそばを、真っ先に思い浮かべます。駅弁として列車内でいただいていたからかな~? ここの弁当も、お店で食べる時間が無い時などに利用してみたいですね。

もりそばをいただきました。麺は色濃い目で、少々太めの田舎そば。水切りが甘いのと、大根おろしが付いてくることに、戸隠(そば)を感じられます。そば湯は、ほぼ同時に来ました。

こちらは、後日いただいた大盛りです。

美味しくいただきました。そして、会計時には、1回の食事で1枚、お食事割引券をいただけました。10枚ためると300円割引です。嬉しいサービスですね。


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度々再訪していますので、以下、まとめてご紹介します。(今後も画像など追加予定です)

しいたけそば。ワカメやほうれん草(など)も入っています。しいたけの旨味、十分感じられます。しいたけ好きの方に、特にオススメです。

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カレーそば。とろみのあるおつゆが、なみなみと注がれています。具材は、豚バラとタマネギ。ゆで卵がのっていて、おトク感があります。

ところで、お蕎麦屋さんに入ると、メニューに「カレーそば」とあったり、「カレー南蛮そば」あるいは「カレー南そば」と書いてあったりと、まちまちです。この違い、ご存知ですか?

南蛮とは、長ネギのことです。鴨南蛮そばは、長ネギが使われていますね。カレーを使った蕎麦のうち、「カレーそば:長ネギ不使用(タマネギ使用)」、「カレー南蛮そば:長ネギ使用」。になります。もっとも最近では、違いは曖昧になっており、必ずしもこの通りでないお店もあるようです。

私はこれまで、注文、そして食べる時も、考えたことはありませんでした。今後は、「カレー〇〇そば」の〇〇の部分を意識して、メニューを見ようかと思っています。

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冷やしたぬきそば。ガラスの器に涼を感じます。揚げ玉(天かす)以外に、紅生姜や海苔、そして山菜ものっています。山菜・・・これはサプライズ?!

紅生姜も味の邪魔をすることなく、アクセントになって良い感じ。麺を食べ終わった後は、そば湯を注ぎ、最後まで美味しくいただきました。

食事も終わり、お会計です。釣り銭の要らないように用意した代金をレジ前のトレーに置いたところ、女将さんが怪訝な顔に…。私、(温かい)たぬきそばの代金と間違えていました。お恥ずかしい。失礼しました。

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おろしそば。大根おろしに、削り節となめこが添えられています。以前いただいたカレーそばの時はゆで卵、冷やしおろしの時は山菜と、予期せぬものがトッピングあるいは添えられているのが、嬉しいですね。

ここのそばは、少々柔らかめです。いつものそばの食べ方よりも、少しだけ噛んで食べることで、風味を強く感じられるように思います。喉越しが良いのとは少々違いますが、これこそ田舎そばの魅力ではないでしょうか。

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梅おろしそば。大根おろしに梅の酸味が加わることで、よりさっぱり食べられるように思います。大葉も添えられていますが、合いますね。


今回のそば湯は、いつもより濃いと思ったのですが…。残ったつゆに入れで、最後まで美味しくいただきました。

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たぬきそば。あれっ? つゆがいつもより甘く、そして少々薄く感じます。本日の自分の体調のせいでしょうか?


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とろろそば。どちらかというと、(他店でも)夏に食べることが多いでしょうか。こちらのそば、とろろと相性が良いように思います。また食べてみたいですね。


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冷やし天そば。天ぷらがのった冷たい蕎麦。夏に食べたくなります。天ぷらは茄子と海老。カラッと揚がっており旨い。天ぷら定食や天丼も良いかも。山菜が入っていましたが、味の邪魔をすることなくいただけました。そして、冷やしたぬきそばにも添えられていた紅生姜。こちらは個性が強いので、好き嫌いが分かれるかもしれません。これも「そば処戸隠そば」流でしょうか。


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Aセット そば(小)と天丼(小)。そばは、温か冷を選ぶことができます。私は冷たいのを。天丼の具材は、茄子、ビーマン、キス(?)、そして海老。タレは自分好みの少々甘め。お米も美味しい。先にそばを食べて、残ったつゆにはそば湯を注ぎ、お吸い物として天丼とともにいただきました。(小)+(小)の組み合わせなので、量的にどうかと思ったのですが、十分に満足。セットメニューですが、天丼とそば、それぞれ大盛にできます。お腹が空いている時などにはどうぞ。


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Bセット そば(小)と玉子丼(小)。セットメニューは2種類あります。今回はBセット。そばは冷たいのをお願いしました。玉子丼、家で食べたことはあるのですが…。


お店で食べる玉子丼。◯◯年生きてきて初めて。具材は・・・行儀悪いのですが、確かめてみます。玉子(当たり前)、タマネギ(家でも入っていました)、しいたけ、そして、少量の葉物。しいたけ、出汁も出るのできっと合うでしょう。葉物は、三つ葉ではなく大葉。これは珍しいのでは。
いただきます。タマネギの甘さが全面に出てくるのではなく、トータルでうまくまとめられている感じでした。大葉も少量,というか微量でしたので、全体の味を左右することはありません。むしろ(大葉を含むところを)食べることで、爽やかさを感じられたのは良かったかと。
そばは、いつもと変わらず。Aセット同様、満足できました。

ちなみに、こちらは温そばです。


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天ざるそば。「戸隠そば」さんでは、最も価格の高いそば。しかし、お食事割引券が10枚たまったので、それを使うことで割安でいただけました。


天ぷらは、海老×2、キス×2、茄子、ピーマン。天つゆはなく、そば用のみ。つゆを注ぐ器は、つゆ猪口(薬味の入った小皿の下)と、他にすり鉢が用意されています。すり鉢は天ぷら用、猪口はそば用として、それぞれ分けて食べることが出来ると当時に、そばを天ぷらから油が滲み出たつゆで食べることも可能。
そばと天ぷらをどのように食べてほしいのか? お店側の考えが伝わってきますね。

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ざるそば


こちらで初めていただいたのは、もりそばでした。今回は、海苔がかかったざるそばを。

「もりそば」と「ざるそば」の違いは、海苔だけなのでしょうか? この機会に調べてみました。

まずは「もりそば」の歴史から。
昔は、蕎麦掻き(そばがき=そば粉をこねて団子状にしたもの)を、蒸したり焼いたりして食べていました。それを切って麺のような形(そば切り)にしたのは16世紀ごろ。江戸時代になると、そば切りを提供する蕎麦屋が人気となり、つけ汁につけて食べるスタイルが広がりました。しかし、(つけ汁につけることが)面倒という人がいて、麺につゆをかけて食べるようになったのが「ぶっかけ」の始まり。食べ方を区別するために、つけ汁につけて食べるそばを「もりそば」と呼ぶようになりました。

次に「ざるそば」の歴史を。
江戸時代の中期、他の蕎麦屋との差別化を図るため、竹ざるに盛った「ざるそば」を提供する店が出現。人気となり、他店も真似て出すようになりました。

それでは、「もりそば」と「ざるそば」の違いは?
ざるそばは、当時高価なみりんをつけ汁に加えてコクを出したり、そばの実の中心部分を使うなど、高級そばの位置づけとなりました。また、海苔をかけて出すことで、もりそばと簡単に区別できるようにしました。

現在では、一部の店を除き、「もりそば」と「ざるそば」は同じ材料で作られているようです。


ということは、殆どの店では、海苔の有無が「もり」と「ざる」の違いなのかもしれませんね。